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時間はお昼の1時。
ワタクシの予約席。他のテーブルはすべて神戸マダムたちで埋め尽くされていました。
この時点で、お客さんの回転は一回転半だったそうですから・・・さぞや厨房は（＞＜）☆＠◇X○P～～でしょうね！えーそれはさておき・・・

綺麗なウエルカムドリンク（～。～）リンゴ酢蜂蜜の水割りです。シュッパくって食欲に火がつきました♪
この時ソムリエールがワタクシにコッソリささやきました。
「ディナーメニューからもご用意できます・・・」
（＾＾）やった！さっき石井シェフが厨房から出てきて何か言っていたのはこのことだったんだわ。・・・と、言うことは！これでワタクシも常連さんの仲間入り～（＾◇＾）

もちろん！「シェフにお任せ ディナーコース」にしました。
つきだし3品。左は、トマトのジュレ。たんなるミニトマトだと思って食べるとジュレなんです。真ん中はしし唐で、丸いのはケイパーのピクルス。

ピクルスにするとケイパーのオリーブに似た味わいが酢で断ち切られたような・・・目先の変わった美味しさになりますね。

温められたバケットもスタンバイ。

前菜は「ノルウェーサーモンと帆立のサラダ仕立て　わさびとピンクペッパー風味」。
うわ！もしゃもしゃと豊かな緑に覆われています。左手前はディル。ベビーリーフにエストラゴンまで・・・。
夏の日照りで青物を手に入れるのにどこのレストランも苦労していますが、あるところにはあるんです。しかも野生のハーブが！！
で、なんだか葉っぱで帆立が隠れているんですけれど～（・。・）

そういえば、ここって美味しいものをわざと隠すような気が・・・お店の名前もわざわざ竹で隠してますし（＾＾；

よいしょ！出てきました。ふるふると透き通った帆立の貝柱。山葵のソースです。ここまで大胆に山葵を使いながら和食になってしまわないのが石井シェフのすごいところ。

そして～ピンクペッパーのソースをまとったサーモン。もートロトロ・・・中のハーブはシャキシャキ。

「小さなポタージュ」
じゃが芋にアンチョビ、トッピングは長ネギ。アンチョビの風味がじゃが芋の後ろから現れては消えて・・・また現れる。美味しー（＾O＾）

バケットもとてもいい感じです。手でちぎろうとするとバリバリバリ。この音がポイント。そして中は空気のように柔らか。バターを思いっきり乗せて・・・どうしよう！際限なく食べちゃいそうだわ（＞＜；

お魚料理はスズキのポアレ。
本来はオリーブ・アンチョビ・ケッパーなどを使ったタップナードソースなのですが、トクベツ、秋らしく～、石井シェフオリジナル・・・名前なんでしたっけ？キノコをいっぱい使った一品です。

松茸は石井シェフからのプレゼント～♪
細かく散っているブラウンのスパイスのようなもの。椎茸を細かく刻んで油で揚げたものです。手が込んでます！！

「美味しいものは隠れている」の法則に従えば・・・このあたり・・おっと！隠れてました。
フライにした舞茸。グリルにしたエリンギ。ソテーしたマッシュルーム。・・・（・。・；　なぜに、なぜに、ここまで料理に手をかけるのでしょう。
さらに最大のポイントは、椎茸をコンフィして香りたっぷりのキノコのオイルを作ってそれをポアレしたスズキに振りかけていること（＠＠）
もう、半径約1.5ｍはキノコの香に包まれておりますです。

キノコの香のスズキ。ぽわ～ん（*～。～*）

あ、そうそう。去年「ザガットサーベイ関西」で1位になったそうですが、人づてに聞くところによると今年もなっておられたんですか！？本ないんですか？’07版の赤い本。あれ？これは去年の・・・。
「ああ、ほとんど内容変わらなかったから、今年のは買わなかった」
と石井シェフ。
「それより、こっちほうが嬉しかったわ。料理王国7月号→8月号・・・。東京を中心にはしてるけれど、日本のフランス料理100年の歴史。2ヶ月続けて特集してるのに出てん」
あ、ほんまや！バックナンバー・・・（さっそく買いました＾。＾）v

ほよ！すいません。お肉料理続きま～す。「子羊の骨付きロースとステック・アッシュのグリル　タイムのソース」。
元気イッパイに葉を広げたロケット。美味しいものは・・・

・・・この草むらに！見っけ（＾◇＾）なんだか、サバンナにいるピューマの気分。

ステック・アッシュのグリルです。ステックとはステーキ。アッシュはつぶした。
これは子羊の肩肉を刻んでミンチにした・・・ようは英語で簡単に言えば、ハンバーグでーす＼（＾O＾）／
そして、ベーコンを巻いているのはトルネードという調理法。

下の茄子に肉汁が染み込んで・・・2倍美味しいわ～（＾O＾）

そして骨付きの背肉。

さすが子羊。むにゅん、ぷるりん。いい感じの焼加減。思いません？こうやって骨を持って食べてますと・・・最後に骨に近い一番美味しいところをツルン♪とはがして・・・よく見たら「あたり！もう1本！！」なんて・・・書いてるわけないですね、骨に（。。）

デザートは・・・アイスクリームではございませんのよ。主役はその下に隠れている「ピオーネの赤ワイン寄せ」。

ほらたくさん。皮をむいて種をとったピオーネが赤ワインの・・・ん？これはジュレでもないし・・・なんだろう・・・に包まれて（＾＾；

エスプレッソ。ダブルにしちゃいました！

「上客用のお茶菓子」
と石井シェフが持ってきてくださったのがこれ！普通は手づくりのアマンディーヌ、チョコレート、ココナッツクッキーなどが3種類ですが、常連客になるとこうなります。

「最初っから旨いもん食べよ思てもあかん、な？」
他のお店でも、ワタクシこの言葉をよく聞きました。シェフも知った客に料理を作るのと、群衆の中の一人に作るのとでは当然違ってきます。料理ってコミュニケーションの手段ですもの。
しっかし・・・疾風怒濤の如き仕事を終え、つかのまの休憩。さわやかな笑顔です！！

「むう？」
写真とられているとわかった瞬間に、顔が変わっちゃいました（＞＜）

さあ！夜の営業に向けてテーブルセッティングは完了！
石井シェフは、まだ仕込みするのかな・・・？

石井シェフ、マダム、おもてなしありがとうございました！
ふ～美味しかった。ここのお料理は、食べれば食べるほど美味しさがわかってくるそんな不思議な側面を持っているな～。

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ラ　ピエール　ジパング
神戸市中央区元町通1-4-12 Misx 1F
TEL：078（392）6885
営業時間 11：30～14：00 (L.O.)
　　　　　　 17：30～21：00(L.O.)
定休日　火曜日

ランチメニュー
デザート　お飲み物
シェフにお任せ　ハーフコース　ディナーコース