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2009年7月 3日

●"ザ・シェフリンクⅡ" 第11弾!!外国航路で生まれ育ったドゥミグラスソースを堪能しよう~♪ 神戸・みなと元町 Wine&Dining 「グリル ミヤコ」\\(^▽^)

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雨にかすんだこんな日にゃ・・・汽笛の音が近すぎて、ビックリしちゃうよ~☆
港町最前線!地下鉄海岸線「みなと元町駅」のすぐ近くに創業1965年の老舗洋食屋→Wine & Dining 「グリル ミヤコ」!!引っ越してまいりました~\\(^▽^)

こちらのお店をご紹介くださったのはドイツ料理→「ローテ・ローゼ」道下さん。

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夕刻。
店に温かな灯はともり・・・♪
何か美味しそうなものを作っている・・・(-。-;

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入り口の貴重なお写真。
右端が先代の宮前敬治シェフ。
この写真はアメリカのクリーブランドのあたり・・・。戦後初ともいえる外国航路貨客船。黒柳徹子さんをはじめ著名人も多く乗っていて、そこに居合わせた朝日新聞のカメラマンに写してもらった一枚!いい表情してますね~♪ →(詳しくはこちらへどうぞ~

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クリーム色の店内に入ると・・・ほっ(^。^)
懐かしい雰囲気に思わず口もと緩みま~す♪

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カウンター席(・。-)V
ところで以前からお尋ねしようと思っていたんですけれど・・・お店の名前の由来。「ミヤコ」って都ですか?
「ええ、都とか京都?って思われがちなんですが・・・違うんです」
と答えてくださったのは2代目宮前昌尚グランド・シェフの、爽やかなお姉さん~☆ 明るい笑顔がお父さん譲り(^。^)/
「父は戦時中、海軍養成所で機関工になるための訓練を受けていたんです。でも実際に船に乗る前に敗戦・・・。その後は半分農業半分漁業の実家を手伝っていました。すると今度はマッカーサー元帥から、当時の少年兵たちに召集がかかったんです。満州から帰国する人たちを運ぶ船に乗れって・・・」
(●。●; うう~ロマンだわ!!
「父は機関士希望で船に乗り込んだんつもりでしたが・・・でも実際に乗客がいっぱいになり必要とされたのは厨房での下働き!魚をさばいたり野菜の皮をむいたり・・・実家でやっていたのでできたんですね。尋ねられておずおずと手を上げてしまったのを悔やんだそうです
でも、大勢の人が自分たちの作った料理を食べてくれて・・・お客さんとも親しくなり、さらに日本が見えてきたときの彼らの万感の思いを目の当たりにし、厨房の仕事でよかったって思えるようになったんだそうです。
ミヤコって言うのは宮前という名前からなんですが、少年だった父はみんなに宮こう!宮こう!って呼ばれてました。だから・・・宮こう→宮こー→宮こ→みやこ→ミヤコになったんです~☆」
へ~(^◇^m じゃあ、一番初々しい少年の心で「ミヤコ」なんですね~♪

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さらに!「グリル ミヤコ」の新たなる戦力♪ イタリアンの水上晋介シェフ♪
お料理が大好きで大好きで大好きだーって聞いたんですけれども・・・
なに!!小学校の時に水上少年の人生を変えた一冊の本が・・・ふむむ。ソフィア・ローレンのレシピ本(◎。◎)//ええー☆ そういうこともありですか!
ボクはイタリアンのコックになるんだ!
しかし大阪の調理師学校に入るも、時はフレンチ絶世期。なんでイタリアン??と言われつつ卒業後、ナポリにホームステイ。そこのママンの作る料理がこれまたたまらなく旨かった~(^☆^)ノノ
毎日食べても健康的で飽きのこないイタリアの家庭料理・・・を目指すことに!!

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お待たせしました(。。)m 前菜5種盛り合わせです。
向こうの見えにくい方から・・・カボチャのオイルマリネ。レンコンと大根の煮込み~水くらいの薄味で♪ そしてポテトと玉葱のグラタン(^▽^)/ポテトの風味がホグホグ~☆

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お皿の上で一番目立ってました!
大阪は茨木のなんとか?メロンに生ハム、ハモン・セラーノ ♪ オリーブオイルにワインビネガーがあいまって美味しー!

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これはビックリ☆玉葱のオープンオムレツ!!
甘くて玉子の風味たっぷりですわよ~ん(~。~)
玉葱をあめ色になるまでゆっくり時間をかけて炒め、あとは・・・玉子が黄色く見えなくなるとか何とか考えずにに混ぜちゃうの!ったら、こんなに美味しいオムレツが。冷めてもおいしい~♪

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え!?え?なにやら美しいものが~☆
水上シェフのハーブ入り手打ちパスタ(^◇^)V この日のハーブはバジル♪ 見せて~~・・・

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いい感じですね~☆
平日にこの麺を使ったパスタランチを950円で出したら大好評・・・
「だから水上シェフ、夜なべしてパスタ打ってるんです(><;・・・」
お姉さん!シェフは夜なべをして(-。-; テブク~~ロ、じゃ・・・ないんですね(><;

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茹で時間は短っ!

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ええ('D')//いつも間に!!

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「できたて。早く食べて♪」
(^。^m 水上シェフってママみたい~☆ 牛タンとキノコのトマトソース\\(^Q^)

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湯気のもうもうと立つ中、ハフッハフ!手打ち細麺(@@)/コシがあって美味し~!
ホロホロに煮込んだ牛タンと、ツルッツルのキノコ~☆ トマトソースも主張しすぎずにいい感じ♪

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このパン。水上シェフがブログに→(記事これ) 書いておられたパン・・・
「の、変化球です。タイム、入れてみました」
た、たしかに際立って!!ハーブ!!なパンに仕上がっていますよ~(・。-)V

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「こんなパンです」
わぁ~。キレイですね。

「最近、近所の人に・・・おたくの店は深夜も早朝も店に人がいるっていわれるんですよ~(^u^)」
と、宮前グランド・シェフのお姉さん。
そりゃあ手打ちパスタと自家製パンを両方1人でやってたら・・・水上シェフ、いつ寝るんですか(@@;
「ぇ(◎。◎; ちょっとした時にちょこっと・・・」
スゴイ体力!!寝ろなんて言わないで~と逃げて行っちゃいました(^◇^m ホントに料理大好き人間です♪

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水上シェフが戻ってきたら・・・いつの間に!丸鯵のグリル 赤ワインビネガーソース\\(^Q^)いい匂い~♪
「ぶつ切りで骨付きのまま焼きました・・・」
本場ではそうだって聞きましたよ。
「そうですね。骨付きの方が身は縮みにくいですから・・・もちろん勢いよく焼いちゃうと縮んじゃいますよ」

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あれ~(@@; この丸鯵のグリル。どこをどう突いてもイタリアンだ(・。・?赤ワインビネガーの酸味が美味しい~☆
なぜだー?フツー日本人が何も考えないで鯵を焼いたら、単に塩焼きになるんですけれど・・・
「外国人である自分が、イタリアと言う異文化の国の料理をやるわけでしょう・・・。はじめのころはボクもいろいろ解釈してイタリアンを作っていました。でも今は、何も考えずに自然に作るとイタリアンになります。イタリアンマンマなんかも、市場で適当にこれとこれ~・・・まな板なしでフライパンに直接材料切り入れてコチョコチョッ・・っで、これがまた美味しいんですよ~♪ 」
水上シェフの丸鯵。ワインビネガーの酸味とあいまって鯵の味、濃い☆
「アンチョビ、隠し味に塗ってます。これがナポリの赤ワインビネガーです・・・」

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へえ~。ボトルもスタイリッシュ。これを米酢でやるとイタリアンじゃなくなるんだ(><;・
胡椒は白胡椒とか黒胡椒とか分けないんですか?
「ナポリではどこへ行っても黒胡椒でしたね・・・まだまだ胡椒が貴重品だった時代に、意外と一般家庭で使われていたみたいなんですよ~~。これ・・・

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・・・古代からあるソースでサルサ・チポラータ。・・・直訳すると "玉葱であったソース" ってことになるんですよ(^◇^mラータが過去形だから!」
ええー。じゃあもうこれ玉葱じゃないんですね(^▽^;
「これで玉葱5,6個分。2時間くらいかけて弱火で煮込むんです」
いろんなソースがあるんだな~♪

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さていよいよ・・・満を持してワインを~☆ 素朴なグラスが洋食屋さんらしくて嬉しい(・。-)V
かの、ドゥミグラスソースの登場です・・・

先代の宮前敬治さんは、チーフコックを勤めていた富島丸のドゥミグラスソースを譲り受け神戸で船と同じ方法で追い足しながら作り続けました。先輩たちの分も含めるとこのドゥミグラスソースは100歳以上になります(@☆@;

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あっさりしているのに濃厚なコクがお口に広がります。決して塩辛くはなく甘すぎず。牛テールから引き出されたまろやかな旨味とじっくり炒めたお野菜が熟成したお味でしょうか・・・。挽きたてのナツメグの香りが弾んでいます♪

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牛ももの赤身を店で挽いて作った新鮮なハンバーグ(^。^)V
これは大人の味ですね~♪
「ええ。父のドゥミグラスには3段階の味の変化があったように思うんです。若いときのパァーッとスパイスを効かせたころ・・・子供さんなんかだと食べられなかったりしました。それから少し落ち着いた感じになって、晩年はまろ~い優し~いドゥミになってましたね・・・」
これはお父さんのいつの味なんですか?
「晩年です。先日も、震災以来久しぶりにお見えになったお客様から・・・お味がちっとも変わっていないって言っていただいてほっといたしました・・・」
世界中を回った船・・・過去と今が、すーっとこの一皿でつながった気がします('▽')

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あ(^u^)半熟目玉焼きもついてました ♪

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さて、デザートは三品。
ブランマンジェとカボチャのケーキ、オレンジとヴァニラのジェラート ラム酒風味のキャラメルソースかけ~♪

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とくにこのブランマンジェは水上シェフのスペシャリテ!
カラメルに~信じられないほど滑らかなブランマンジェ・・・・・あ、消えた!あとはビターなカラメルでお口すっきり(^Q^)V
このデザート、スゴイ人気だそうです。

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カボチャのケーキはほとんど粉を使わずに・・・。
あ、これってネリネリするんですか?
「強く練っちゃうと ガボジャー!!って感じになってしまうので、軽く練って カボチャ♪ くらいにしています」
水上シェフと話していると、ときどきシェフご自身が食材になりきっているのに気づくんですよ~☆ それって大切なことだと思う。

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コーヒーはナポリのpartenope・・・コクがあるけれど重くなりすぎない。
・・・ん? 「グリル ミヤコ」にピッタリのチョイスですね♪

ところで「グリル ミヤコ」ご推薦、ここは美味しいぞっていうお店教えたいただけませんか(^◇^)/
「中華料理の→天竺園さん。夜遅くなったときにここのお料理は次の日までひびかないあっさりとした口あたりのものばかりなんです。特に水餃子は美味しいですよ。私はミル貝の炒めものが好きなんですけれども、弟は堅焼き蕎麦が好きですね♪ パパもいい人だし・・・」

うわぁ!美味しそうですね。それでは私の次なるミッションは→→→→天竺園さんで胃にやさし~い中華を味わってきまーす(・。-)V

「グリル ミヤコ」のみなさ~ん。ごちそうさまでした!ドゥミグラスソースの鍋守り、青木さんもますますがんばってね~☆ 近いうちにまた食べに行きまーす(^Q^)/

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神戸市中央区元町通5-3-5
TEL 078(362)0168
定休日 月曜日
     (月により臨時定休日あり)
営業時間 11:30~14:30(L.O)
       17:30~21:30(L.O)

ディナー・メニューディナー・コースのチョイスこの日の黒板メニュー♪♪
この日のワインメニュー♪♪
ランチ・メニュー土日ランチ・メニュー♪♪

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コメント

こんばんは。

玉ねぎのオープンオムレツ!!玉葱フリークのわたしにはあまりにも魅力的なお料理です!
前菜といわず、メインぐらいの量を食べたい・・

牛のミンチも店で手作りなんて。。すごい!そりゃ寝る暇もないでしょうね!それだけ料理に没頭しているのでしょうね・・すばらしい。

ドミグラスソースの残りをパンで拭って食べるか、ご飯をもらって食べるか・・食べに行ったこともないのに悩みます~^^;

おおっ☆、これぞ王道のドミグラスソース・ハンバーグ!
3つの時代を経て「大人の味」に成長したのですね。すごい☆

マルアジは豪快に骨ごと筒切りに!ってのにも大いにひかれ
ました。黒板メニューの写真を拝見すると、おサカナ系の
メニューが豊富なんですねぇ♪

「イサギ」はイサキの別名ですね。まさに今が旬の絶頂期!
レンコダイとポテトのロースト、なんてのも実に美味しそうな
想像をかきたてます~☆

☆はーるんさん

玉葱のオープンオムレツ!オムレツって言ってもらわなきゃ分からないくらい飴色に炒めた葱色なんですけれど・・・だからこそめちゃくちゃ(◎。◎; 美味しかった!!

玉葱フリーク→→と、ということは!サルサ・チポラータ(^◇^)作って常備してるといいかもしれませんね♪

たっぷりのドゥミグラスソースは、しっかりパンでふき取ってひと筋たりともお皿に残りませんでしたよ(^Q^)/・・・美味しかった♪

☆つきじろうさん

このドゥミグラスソースの作り方を書いた手作りの冊子がテーブルにあったのでいただいてきました。
追いたしのソースの入った高さ60センチの寸胴に焼いた牛テールを入れるところからはじまるんですよ・・・牛テールの脂で焦げないように炒めた野菜もたっぷり入れて・・・なんだかんだで完成まで1週間、食べるの一瞬(^◇^m

本場イタリアの食堂では魚はぶつ切りだとは聞いていましたが、まったく抵抗なかったです。むしろ赤ワインビネガーの華やかな酸味!隠し味のアンチョビのコク。もっと他にもあるんだろうな~~とにかく見た目より味!お皿にイタリアン・マンマの愛、入ってました!

うわぁ!連子鯛とポテトのロースト(@Q@/美味しそう。
パンとチーズのはさみ揚げも、実は気になっています♪

神戸元町X洋食
東京な私はこの文字並ぶだけで白米お代わりできそうです
”ガボジャー”
ワタシもどっかで使お(*^_^*)

☆Gingerさん

汽笛+神戸+元町+洋食(^◇^)/
ワタシもハヤシとカレー、ねらってますぅ♪

“ジン゛ジャー”ってテもありますよ(^◇^)V

ちなみに“ガボジャー”の時のジェスチャーは ~(-☆ー)~ ですからね!! “カボチャ”は(^。^)ノノ です。

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