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2007年7月10日

●"ザ・シェフリンク"第35弾!~ 芦屋マダムたちのハートをギュッ!とつかまえた繊細なお料理の数々・芦屋 親王塚町 イタリア料理「リストランテ ラッフィナート」

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梅雨の晴れ間。しっとり緑滴る芦屋。
「ザ・シェフリンク」第35番目。しゃれた店の立ち並ぶ岩園へと抜ける南北の道を行けば・・・宮川のほとり、親王塚町。イタリア料理「リストランテ ラッフィナート」は、そこにあります。
トアロードのスペイン・バル「エルラコーデン タケウチ」は武内さんのおすすめ。

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落ち着いたブラウンに統一された店内。この日は予約客で満席でした。かろうじて座席確保(^^V

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オーナーの小阪 歩武シェフ。この道に入って13年。2年前、ついにこのお店を持ちました!
「あ、目。赤くなってないですか」
カメラを向けると目を気にしておられました。大丈夫ですよ。睡眠不足ですか?
「ええ、朝だいたい5時に起きて中央卸売市場に行くんですよ。まあ・・・僕らの一日って長いんです。だから一週間が短いんですよ」
なるほど!一日が長いから一週間が短い。それって、わかりますわ(^O^)
「ところで早坂さん、ブログで中央卸売市場行っておられたじゃないですか。で、貝の仲卸の○○さんがトリ貝開けてくださってたでしょ?あのトリ貝高いんですよ~。だから開けちゃってスゴイなと思って。あれ、もうメチャクチャ美味しいんですよ・・」

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思わず中央卸売市場ネタで会話がはずんでしまいましたが・・・小阪シェフ、野菜も含めすべて素材にこだわっておられると見ましたね(~。~)

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まずはアミューズ。「甘い人参のスプーマ 北海道産生うにとコンソメのゼラティーナ」
平たい大ぶりのグラスに敷かれたレースのコースターが、細やかでいい感じ♪

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ほ~・・・う、美しい、、、。スプーマと言うのはムースのこと。生うにとコンソメの隙間からチラッと見えていますでしょ?
人参の芯を抜いて、甘いところだけをゆっくりと3時間ソテー。それを食べる直前に生クリームと合わせています。ちょうど、生うにとコンソメのゼラティーナとこのムースが同じくらいの柔らかさになるように・・・。

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・・・一口。わ!!美味しい!
生クリームのコクと生うにの深み、人参の甘味をコンソメがいい感じに抑えてまとめて・・・フルフルフルンのプルプリン♪ですわよ~。
あー、これ食べただけで満足しちゃったわ・・・って、それじゃダメでしょうが(><)続きが・・・。

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「いろいろな海の幸のインサラータ」・・・前菜、かな?
甘海老、蛸にアサリ。剣先烏賊。セミドライトマトは自家製。オレンジ色の・・・ゆで卵の黄身かと思ったらなんとすりおろした人参。

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摘みたてのお野菜と新鮮な魚介を、すりおろした人参をドレッシングとして調和させています。面白いですよね。塩や油ではなくて人参でサラダをまとめちゃうなんて。

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パンは自家製の全粒パン。

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かなりがっしりとした重みのあるパンです。温められて、ブランのいい香り~(^O^)

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ん?さらに前菜です。「クレープのラニエリ風」
「少~しづつ、お料理が続いてまいりますからね」
とお料理に精通したセニョ~ラ。
4種類のチーズとベシャメルソース、刻んだローストハムが入っています。

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「凧~凧ーあ~がれー・・・・・」
糸引いて美味しそ~。

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あらん。切れちゃった。ボニョンとお皿に取り残されたクレープさん。

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うふふっ!見返り美人。クレープが幾層にもなって美味しそ~。
ふわふわで、モッチリしているのにサクッと切れますね。味は・・・かすかにパルメジャーノと・・・ブルー・・・?さっきのセニョ~ラにたずねてみよう♪
「チーズは、マリボーとモッツレラ・ステッペン。グリュイエールとパルメジャーナです」
ブルーチーズもかすかに感じたんだけれどな~(・。・)と申しますと・・・
「あ、グリュイエールでそうお感じになったのかもしれませんよ~」
とナイスフォロー(^O^)サクッと切れる感じはどうやらベシャメルソースのようです。ローストハムは口に当たらないくらい細かく刻まれていて、風味に奥行きを出しています。

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よっく冷えたお皿が出てまいりました。「徳島指定農家よりフルーツトマトの冷たいパスタ」です。フォークまで冷た~い!上に乗っているのは三田の牧場で作っているリコッタチーズ。

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うわぁー細いです。カペッリーニという直径0.9㎜~1.2㎜の極細のパスタ。カペッリーニって「髪の毛」を意味するんですって!それがよく冷えていて、ビョンビョンとすごいコシ。
小麦粉だけでできているはずなのに韓国冷麺みたいに噛み切れましぇ~ん。甘酸っぱいトマトと一体になって冷たくって爽やかなのど越し・・・だっておみごと!切れないんだもん(^◇^)

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続きましては「燻製した大分の鯵と、セロリのパスタ ディルの風味」。見えますか!?真ん中やや左の鯵。七色に光ってるんですよ!角度を変えて見ると、どの鯵もピカリピカリと七色に!綺麗です~。
渦を巻いた水面のようなデザインの器。熱くて素手では持てません。そこから立ち昇ってくるのは芳ばしい鯵の燻製の匂い。うわぁ(^O^)たまりましぇーん!

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チュルンチュルンのパスタを食べ終えると器の底にオリーブオイルと鯵の燻製が・・・。それを食べるとなんだかメインのこと忘れてしまっていましたが・・・

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メインです。スタイリッシュなお皿に入って!「山口産活ころ鯛のサルターレと、かぼちゃのニョッキ」。
サルターレはソテーのこと。赤ワインとバルサミコのソースの上にクリームソースで和えたニョッキが乗っています。そして、右の塩・・・

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・・・イギリスのマルドン塩。純粋な塩は立方体ですがこれはまるでミョウバンみたいに箔になってます。味もにがりを強く感じて美味しいですね。特に溶けやすいようで、魚のソテーに振りかけるにはもってこいの感じです。

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とまあそんな講釈は抜きにして・・・カリッとソテーされたころ鯛にポテリもっちりとしたニョッキ。これは絶妙です。赤ワインとバルサミコのソースを多めに付けると甘酸っぱく風味は変化し、マルドン塩をかければ引き締まり・・・。はぁ(~。~)

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ここでお口直しですか?「アールグレイのグラニータ」です。甘いアールグレイのシャーベットの底にはグラープフルーツとそのゼリー。
お、と・・・
お隣のカップルがお食事を終えた模様。小阪シェフ、急いでやってきて名刺を・・・
「初めてのお客さまでいらっしゃいますね。本日はお越しいただいて大変ありがとうございました・・・お料理のお味の方はいかがでしたでしょうか?お気に召していただけましたでしょうか・・・」

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ほぉ~~お。がんばってる~。
紅茶とグレープフルーツのビターな味わいでお口直し・・・それが終わると・・・

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スウィーツでごじゃいます♪「ビアンコマンジャーレとマチェドニア マンゴーのジェラートを添えて」
ビアンコマンジャーレというのはアーモンドで作ったブランマンジュのようなもの。その上にタピオカが乗っていますね。
マチェドニアとはフルーツコンポート。

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うわ~プルンプルン♪のしあわせ~(^O^)
マンゴーのジェラートも甘くってワタクシになんて優しくしてくださるの?って問いかけたくなっちゃいましてよ。

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エスプレッソ。まー曲がったスプーン!本当に使えるの!?と思った方は→ココをどうぞ。ノープロブレムでしたわ。さらに意外や、巻紙状のデザインのカップの持ち手。ひとさし指にフィットすることったら・・・。このデザインを考えた方、そうとう冗談がお好きね。

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デザインと言えばこちらの椅子。すべてイタリアのポラダ社のもの。小阪シェフのお気に入りで、お店のロゴもこのデザインをモチーフに・・・。

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入口に置かれた椅子も・・・

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奥にあったもうひとつのお部屋にも、ほら!
ところで小阪シェフは、30代で何をやり遂げたいですか?
「そうですね・・・毎日がめまぐるしいですけれど、これが自分の料理だって言えるものを完成させていくのが30代なのかな・・・」
なるほど~♪そうなんだー。
「あ、次のお店をご紹介するんですよね。一戸建ての家で、ちゃんとパスティッチェリアのいる・・・パティスリーのことですけれど・・・アマレーナというお店です。晴れていればお庭でケーキが食べられますよ。
そうそう、日曜日にはカンツォーネ歌手が店で歌っています。イタリアンドルチェのお店です」

それでは次のワタクシのミッションは→→→芦屋・業平町 パスティッチェリア「アマレーナ」!! 晴れるといいな~。

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小阪シェフとお店のみなさん。心からのおもてなしと美味しいお料理、ありがとうございました。またいつかお伺いさせてくださいね♪

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この日の私のランチメニュー

リストランテ ラッフィナート
芦屋市親王塚町13-15 岸の里ビル2F
TEL 0797(35)3444
営業時間 11:00~(L.O.13:30) 
       17:30~(L.O.21:00) 
定休日 火曜日

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コメント

イケメンシェフですね(*♡∀♡*)
お若いのにお店を出されてすごいなぁ
それだけおいしいんでしょうね♡
イスもすっごくステキだわ

☆いぬこさん

(^◇^)いーぬこさ~ん!!確かこの時も↓
http://www.kobekko-gohan.jp/2007/03/14/#000145
(*♡∀♡*)←こうなっておられたような気が・・・かわいいです。
美味しかったですよ~。ゼラチンの使い方や、パスタやチーズやニョッキのコシ、のび、舌触りなんか、それはもう考えつくされてましたね~。行ってみる?

梅雨の芦屋、ええでんなぁ~♪ しかし芦屋といえば、妙齢のご婦人が
運転する「初心者マークのベンツ!」が走っている街ですから、ぜひ
車間距離は多めにとっていただきたいものです(笑)。

あ、お料理の話ですよね失礼しました☆
冷製パスタ・・・お皿の冷え具合にはうるさい私です。(←しつこい)
こちらのお店は、まさに100点満点ですね!
「スプーマ」って、ガスを使って加工する「エスプーマ」とは別物
でしょうか?

「ころ鯛」のお料理って、初めて拝見しました。魚釣りをする人からは
聞いたことあるんですけど、関東では見ませんねぇ。食べてみたい~!

それにしても早坂様のブログ、神戸のシェフなら必読!のコンテンツに
なりつつありますね・・・☆

☆つきじろうさん

芦屋は緑豊かです~。つきじろうさん、よくご存知ですね。最近ははBMWが多いような気がします・・・一昔前はボルボの赤のバンが流行ってましたね。一方通行も要注意。スル~と逆行してまいられますから~。

おっと、食べ物のお話です。「スプーマ」は泡立てることだから、カクテルを作る時の「エスプーマ」とは別物でしょうけれど、言葉的には近いようですわね。

「ころ鯛」って少ないんですか~。淡白な味わいのお魚でした。皮のほうをガリッと焼き上げてぼってりとしたニョッキと共に口にすると、も~それはそれは(~。~) 塩もいけましたよ~。

ん?シェフ必読・・・。ああ~レシピあれこれ聞きまくり状態になってきましたわね。でも、レシピだけじゃきっと作れないと思いますですはい。

お料理、キレイですね~ お店も気取らずに気取った雰囲気。
それと、選ばれるお店はコストパフォーマンスもいいですよね。
ここも前菜一品とパスタ一品が、この値段から考えると多い?

シェフの方も「神戸っ子ゴハン」を読んでいるんですね。
いつウチに来るんだ?とてぐすねひいて待っている方もきっと♪
私は先日あるシェフに“インターネットに載せていますよね”と
訊かれてドキッとしたところ、実は。。。続く

☆ロレンスさん

確かにコストパフォーマンスいいですよね~。さらに、当然、パンも食べ放題ですし・・・。最初のアミューズなんて美味しすぎて思わず声出しちゃいましたもの(^◇^)

一応、私は3,000円代のメニューを選ぶようにしているんです。
あるシェフも言っておられましたが初めてのお客さんで、その店の味がその人に合うかどうかまだわからないのに10,000円のコースをオーダーされるとシェフの側もコワイって・・・。
だからはじめてのお店は、いくら評判がよくても自分に合うかどうかは別物なので3,000円くらいからの方がいいかな?と思って。

>シェフの方も「神戸っ子ゴハン」を読んでいるんですね。
ええ、細かく読んでくださっていて嬉しかったです。
だいぶ以前にお伺いしたシェフさんもいまだに続けて読んでくださっていたり、他のシェフさんに話してくださっていたりして、嬉しいことずくめ(^O^)

>私は先日あるシェフに“インターネットに載せていますよね”と訊かれてドキッとしたところ、実は。。。続く
ぬぬ!?何が続くのだ・・・?

はじめまして。
「外科医の食卓~関西食べ歩き日記」の
takと申します。こちらのブログ、写真も綺麗でとても見やすく内容も充実で面白いなぁと拝見しております。神戸は最近特に中華系はよく行ってるのでまた参考にさせていただきたく存じます。
「リストランテ ラッフィナート」一度いきたいなと思っていたんですよ。
よろしくお願いいたします~!

☆takさん

こちらこそはじめまして♪
takさんのところも、お料理美味しそうですね~(^O^)

「リストランテ ラッフィナート」はお料理だけじゃなくってお店の雰囲気、気配り、お料理を運んでこられる方のお料理に対する知識・・・そういうものが全体としてかなり得点高いと思いますよ~。

私も芦屋のお店、takさんから情報仕入れちゃいますわね。

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