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2007年6月12日

●"ザ・シェフリンク"第30弾!粋でいなせなボルサリーノ系?リストランテはここが本命!~鯉川筋「エノテカ・イゾラベッラ」

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「ザ・シェフリンク」。記念すべき第30番目のお店は、陽気なイッターリ゛ア~ン!!ですよ♪
鯉川筋を上って生田新道をさらに越えると、ありました!今年の4月にオープンしたばかり。リストランテ「エノテカ・イゾラベッラ」。
エノテカ・イゾラベッラ」をご紹介くださった「ル・フェドラ」の梅原シェフによれば、ここの八島シェフというのが「スゴイ!」のだそうです。

「スゴイ」?ワタクシの頭の中には何の脈略もなくパパイア鈴木さんの姿が浮かびました(・。・?
さらに・・・「ボクより6歳か7歳年上で・・・」と聞いた直後、今度はなぜだかニュースキャスターの鳥越俊太郎氏が・・・

八島シェフ。いったいどんな「スゴイ!」シェフなんでしょう。悩む前にお店に突撃ー。

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「神戸」をイメージして作られた店内。和の要素にヨーロッパ文化の入り混じった独特な街、神戸。
白と黒を基調にしながら、奥のほうにあるバールだけが・・・

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・・・真っ赤なんですよ~。素晴らしいエスプレッソマシーンを発見!今日の食後はエスプレッソだわ♪

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ショーディッシュもスタイリッシュに白。光の差し込む半分地下になった窓の外は、六甲山そのもの。御影石です。

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さっそく前菜から豪勢ですね~。「カワハギとルッコラの温かいサラダ」。上に乗っているのはカワハギの肝のフリット。この下にはズッキーニとラズベリー風味のタマネギが敷いてあります。

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カワハギとその肝。身はプルプル~ンなのに肝はこってりですね。肝とフルーツ系のソースは相性抜群。ラズベリー風味のタマネギと交互に食べると・・・もうたまりませ~ん(^◇^)

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新鮮なカワハギの身もたっぷり。

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パンはバケットとグリッシーニ。ふつうグリッシーニはもっと細長いのですが、これはイタリアはベネット州のもの。
ディナータイムには、自家製の6種類のパンが用意されているそうです。

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オリーブオイルには塩ではなくパルメザンチーズが・・・。グリッシーニ、サックサクの美味しさです。きっとこれ、出されたら際限なく食べちゃいそうだわ!

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この手打ちパスタが食べたくって、ランチDのコースにしましたの。オーダーを通してから打ったタリアテッレ。タリアテッレとかタリオリーニとか幅広パスタはいろいろありますが、それは太さの違い。一番太い幅広パスタがラザニエです。
具はフランス産の鴨のモモ肉を柔らかく煮込んだ、ラグー。そしてフランスのキノコ、プルロットとアスパラガス。

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麺は、すご~く薄いです。薄いのにコシが強いですね~。
本場イタリアではここまで薄くしないのだそうですが、お店の高級感を出すために何度もパスタマシーンにかけてここまで薄くしたそうです。それを打ちあがって即、茹でること数十秒。
パスタは具に負けてはなりません。幾ら具がこんなにボリュームたっぷりでも、食べ終わった後にパスタを食べたという印象が残らなければならないそうです。

しっかり練りこまれたこのタリアテッレ。ワタクシ確かにパスタを食べたと感じましたわよ。

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メインは皮の美しいイトヨリ。イトヨリとイトヨリの間にあるのはエシャロットのロースト。甘くて美味しかった~。

八島シェフはお客さんによってメニューにかなりのアドリブが入るそうです。
たとえば・・・丸ごと1尾で食べたほうが骨からの出汁が出て美味しい魚があったとします。でも、お客さんが初めてのデートだとしたら・・・。緊張しながら会話して口から骨を出してってできないですよね(^O^)その場合は切り身にしてお出しする。お客さんの選んだワインによってソースを変える・・・などなど。同じメニューをオーダーしてもテーブルごとに見た目は違います。

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ホワイトアスパラ。以前「ルセット」で食べたのと種類が違うな~と思ったら、こちらはイタリア産。産地の違いでした。しっかり苦味を含んだ元気のいいホワイトアスパラです。
その向こうに見えるオレンジがかったキノコはフランスのジロール茸。
さっきからずーーっと、すごい素材のそれぞれの味を上手く活かした料理が続いております。

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イトヨリのムニエル。赤ワインソースで。きれいで食べてしまうのがもったいないくらい・・・。白身の上品なお味です。

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お楽しみのデザート。柔らかいタルトの間に搾り出したホワイトチョコレートとマンゴーとパイナップルが入っています。そしてヨーグルトソースとブルーベリーソース。

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うう~ん(^O^)美味しーー♪

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と・こ・ろ・で、水を飲みながら、ずーーっと不思議だったんです。水の味が、エビアンの半分くらいのコツコツとした味。??どこの水だぁ~?なんと加納町で採集した「神戸ウォーター」!
こんな味だったっけ?ウチの水と水脈ほとんど同じはずですが・・・こっちの方が濃くって美味しいです。

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わっ、エスプレッソの器はマイセン♪

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お茶請けまで出ました!トリュフチョコレートと、シュークリーム。硬くて甘ーいカンツッチョと丸いクッキーは名前わかりませ~ん。

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この方が梅原シェフいわく「スゴイ!」八島淳次シェフです。パパイア鈴木さんとはイメージ違いましたね。
テンポのいい会話とキレの良さで、人をぐいぐいひきつけていきます。お店の方がウキウキいきいき働いている理由がわかりました。
高校生の時、宝塚の超老舗イタリアン「アモーレ・アベーラ」でアルバイト。そしてそのままそこに就職。青山サバティーニを経てイタリアで4年間修行。20代後半で苦楽園に「オステリア・エノテカ」をオープンさせます。
苦楽園は、しょっちゅうイタリアへ遊びに行っているようなお客さんばかりの土地柄。「イタリアのこと、メチャクチャ勉強した」そうです。まだまだ必死の20代。イタリアのどこそこの村のナントカというレストランで食べたこれこれの料理をもう一度食べたいと言うお客さんのために、一週間調べに調べてそのお料理を再現したり・・・。(今なら、丁重にお断りされるようなオーダーです)でも、それがかえって良かったそうです。
4年前に六甲アイランドに「イゾラベッラ」をオープン。2年前に宝塚に「イゾラベッラ・オペレッタ」をオープン。今年4月、六甲アイランドの「イゾラベッラ」をここに移転。

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じゃん!ソムリエの難波さんが厨房から持ってきてくださいました。すごーーい!!
届いたばかりのキノコ。
右がフランス産のプルロット。パスタに入っていたものです。左がイタリア産のポルチーニ。その上が同じくイタリア産の黒トリュフ。

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さらにさらに、イタリア産のウイキョウとアンティチョーク。

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巨大舞茸みた~い。プルロット。

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ヨーロッパの絵本によく出てくるキノコです。香豊かなポルチーニ・・・・と八島シェフ。

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アンティチョークと・・・八島シェフ。
「なんでボクと一緒に撮るの~?」
いや~。こうやって撮るとアンティチョークが八島シェフよりも大きく見えないかなーと思って。
「な、わけないやん(も~下向いとこ)」

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黒トリュフ。夏に向かって香が少なくなっているそうですが・・・くんくんくん、独特の香りがします。
なんでトリュフって高いんですか?
「まずは、希少価値。それと、その香がヨーロッパ人にとっては官能的な香なんですよ。ちょうど日本人が松茸に感じるような・・・」
なるほど~。

ところで八島シェフ、どこかおすすめのお店はありませんか?
「ミント神戸に入っている神戸リーズガーデン。台湾人の李さんという方がやっています。前に六甲アイランドで同じように店やってたんですがミント神戸ができて移ってきました。
とにかく素材の味がストレート。化学調味料を使う必要のない料理人です。ちゃんと素材から味を引き出しています。それと、コース料理にストーリーが感じられるんですよ。器もジノリとか使って・・・」

それではワタクシの次なるミッションは→→→神戸リーズガーデン!!

今日は本当にいい物を食べたな~。素材の味がストレートって、ここがそうだったじゃな~い?次もそうなんだー(^O^)

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エノテカ・イゾラベッラ
神戸市中央区下山手通3-15-17
TEL 078(335)0750
営業時間 11:30~14:30(L.O.)
       17:30~21:30(L.O.)
ドリンク  17:30~22:00(L.O.)
定休日 水曜日

ランチ・コースお飲み物コース料理前菜・プリモピアットメインディッシュ・デザート・プリフィックス・コース

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コメント

イゾラベッラは日本にいた時に会社が六甲アイランドだったので、よく行きました。そしてリーズガーデンも、大好きなお店のひとつで、確か黒酢の酢豚を頼んで作っていただいたような記憶が・・・。ひとつひとつが洗練されたマダムな味だったような気がします。 あ~神戸に帰りたい!!! 神戸の美味しいお店事情がわかる神戸っ子ゴハン、楽しみにしてます。

☆きんさん

きんさん、はじめまして!楽しみにしてくださってありがとうございます♪
六甲アイランドにあった二つの一流店が奇しくも中央区に移ってきた感じですね~。イゾラベッラは鯉川筋にあるのでより神戸らしくなったかも・・・。
今は海外なんですね。帰郷の折にはぜひマダムなお味(←ピッタリな表現ですわ)をお楽しみになってくださいね~。
それまでは・・・・・んんん、ここで神戸の味を少しでも楽しんでいらしてくださ~い(^。^;

ご用件のみコメントしようかしら、なんて来たんですけれども
手打ちパスタのビューチフォーな透明度にノックアウトでございますわ(笑)

☆華麗叫子ひめ

ご用件のためにいらした華麗家のご令嬢の目をさえ釘づけしにしたこの手打ちパスタ。
確かに、これまで食べたことのないほどのパスタですぞ。

> でも、お客さんが初めてのデートだとしたら・・・。

素晴らしい気配りですね!
その初デートから数日後、そのカップルのうち、なぜか男性だけが
一人で泣きながら食べにきたら、心優しいシェフは涙のぶんだけ
塩味を控えめにしてくれることでしょう・・・!?

うーむ、それにしてもカワハギの肝。フリットにしてフルーツソース!
ってのは見逃せません。いずれ私もぜひ♪

あ、ところでエスプレッソって、硬水のほうが味に丸みがでるって
本当ですかね?

☆つきじろうさん

>涙のぶんだけ塩味を控えめにしてくれることでしょう・・・!?
なんてロマンティックなのかしら(~。~)
ん?なぜフラれるのが男性の側になってるのだ?ああ、人口比率の問題ね・・・(^^;

カワハギの肝って鯛の肝より濃厚ですね。つきじろうさんの、うずうずが伝わってきます♪

エスプレッソコーヒーと硬水の関係・・・なんだか色んな意見があるみたいです。
硬水のカルシウムがタンニンと結びついて摘出されにくくなるから丸みが出るという人もいれば・・・
コーヒーの旨味成分が摘出されにくいのでよくないとか・・・
水の成分がエスプレッソは少ないので過度に水にこだわる必要はない・・・などなどなど・・・

ワータクシにはわ~かりませんわ(><)

つきじろうさんの語る体験談、確かに涙なしでは読み終えることが出来ませんでした。

デザートの写真、綺麗です。
私が撮影したらセミ男の顔みたいに撮ってしまうかも。

全体的に美しいフォームのイタリアンだな~と感心いたしました。

☆ヒロキエさん

あら!ヒロキエさんまで涙ですか?じゃあ私も泣こうかしら・・・えーん、えーん、涙がでにゃい。

>私が撮影したらセミ男の顔みたいに撮ってしまうかも。
いえ、ヒロキエさんならきっとそれを狙って撮るでしょ(^O^)

確かに、ここは洗練されたイタリアンでした。ここのお料理を毎日食べていたら長生きすると思います。

トリュフ、でっかいですね~!
普通、こんなにでっかいもんなんですか?
予想外の大きさにビックリしました。

デザートのソースにチラッと見える黒い点々はバニラビーンズかしら。
久しぶりにおいしいスウィーツを食べたくなりました~~! ^m^

☆midoriさん

そういえば、デッカイですね(^◇^)昔フレンチのシェフにフランス産のものを見せていただきましたが、これの半分くらいでした。
きっと産地や季節によっても違うんでしょうね~。

そういえば、マンゴーとパイナップルにかかっているソースにバニラビーンズのようなものが・・・。その下のホワイトチョコレートにワクワクしていたので聞きそびれてしまいました(><)

>マンゴーとパイナップルにかかっているソースにバニラビーンズのようなものが…

それです、それです)^o^(
マンゴーとパイナップル、どちらも私が最近はまりこんでいるトロピカルフルーツですね、そういえば…
だから余計に呼ばれている気がしたのかしらヽ(^o^)丿

手打ちパスタも食べたいな~!なんだか、全部たべたいな~!§^。^§

手打のタリアテッレ、おいしそうですね~
鴨のラグーにアスパラの緑がいいなあ。
シャーリーテンプルがあるのがいいですね(^^)

おひさしぶりですー★

ウチの惣菜屋となりのパン屋さんには、
パパイヤ鈴木のサインがありますよ!
(* ̄∇ ̄*)


なんでだろう・・・??

☆お名前なんだっけ?さん

マンゴーとパイナップル!この二つをまったりソースで和えると最高のコンビでした・・・・。

§^。^§顔文字と、ぜーんぶ食べたいとおっしゃるところから大体お察しできるのですが・・・どちら様で?(爆爆

☆ロレンスさん

ここの手打ちパスタはピカイチですよ~。なんせ打ちたてで冷さなくてもこのコシですもの。よほど技術が・・・。しかもこんなに薄いのに存在感抜群。鴨のラグーにぜんぜん負けていませんでした。

関西ではシャーリーテンプル、カシスが多いのですがここではザクロですね。女性を意識したのかな(^O^)

☆つたまるさん

なんでだろー?
お店の人がサインもらったからだろうね♪
パパイヤ鈴木さんがパンを食べに来たのかな? (* ̄∇ ̄*)ッポ

あはは。。。
あまりヨダレを拭くのに忙しくて名前を書かずに提出してしまいました。 失礼いたしました ^^;
お察しの通り????あわてんぼうのmidoriでございます。

こちらのお店も人気店なのでしょうね。。。また予約しないで飛び込むのは無理そうなので、ちゃんと予約していってみるかなぁ。
ランチだけでも絶対行ってみたいですね。パスタは外せないし。もちろん、スウィーツも!

☆おなまえなんだけあらためmidoriさん(^O^)

まいど~(^◇^)
苦楽園と六甲アイランドでその名を轟かせてきたお店です。
こっちにオープンしてまだ2ヶ月ですので、今、ねらい目でしょうね。

とにかく最後に素材のキノコやアンティチョークを見せていただきましたが、それらの素材の味がうまく引き出されたお料理の数々ですよ。

midoriさんのお料理にはシェフのどんなアドリブが入るかな~・・・?「お腹すいたね~!!」って家族みんなで連発しながらお店に入ってみるとか・・・(^O^)・・・泣きながら入るとか・・・((>◇<))

わたし、タリアテッレ大好きなんですよ~♡
器もステキ~
洗うとき緊張しそうですね( *´艸`)
トリュフってちゃんと食べたことがないんですよね・・・
いいなぁ~手に持つだけでもいいわ!

女性を意識した、というより本当のシャーリーテンプルを意識したのでは?

U.S.A.ではよく飲みました。向こうは未成年の飲酒には厳しいですから、
「IDを見せろ」と言われると「じゃあ、シャーリーテンプル」と(笑)
日本でもザクロの実から自分でシロップを作るバーがありまして、
その季節には必ずシャーリーテンプルを飲みます。(ノンアルコールだけど)
おいしいグレナディンシロップが最も味わえるカクテルですね。

☆いぬこさん

いぬこさんもタリアテッレ大好きさん♡ですか!やっぱり手打ちですわ~。あ、もちろん昔ワタクシが作ったような・・・(って覚えてますか?)失敗作はダメですけれど・・。
ここのはしっかりコシがあって薄くて、あ゛ー!また食べたくなってきた(><;

トリュフ、こんなにしげしげ見つめてクンクンしたの、私もはじめて!

☆ロレンスさん

ザクロのシロップが本当のシャーリーテンプルなんですか!存じ上げませんでしたわ。

ロレンスさんはシャーリーテンプルのお歳にU.S.A.で諜報活・・・いえ!お住まいになっておられたんですのね。
ワタクシ、ぜひザクロの季節に手づくりのグレナディンシロップを使ったシャーリーテンプル、いただきとうございますわ(^。^)

クリスマスに食べに行きます!!
こちらの記事を見て、さらに楽しみになりました☆

☆さくらんぼさん

ここは広々としてゆったりとディナーを楽しめま~す♪
そっか~(^^)おめでとうございます。じゃあさくらんぼさんはザクロのシロップのシャーリーテンプルですね。お腹の赤ちゃんが喜びますよ(^。^)

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