●"ザ・シェフリンク"第6弾!カントリーフレンチスタイル with 神戸エスプリ!~中山手通「レストロ・エスパス・トランキル」
やってまいりました!「エスパス」です!!
かのマッチョ系ダイナー・・・もといっ!洋食屋さん「味加味」の欧風料理担当、鎌倉さんから「美味しくって、安い!大好きです♡ ぜひ紹介させてください」と太鼓判を押されたお店。
正式名は「レストロ・エスパス・トランキル」。
エスパスは「空間」、トランキルは「心の静けさ」を意味いたしますのよ。落ちつきますでしょ、この空間。
さあ、今日はどんなフレンチを堪能させていただけるのか・し・ら♪
わーお、今月はアルザス地方の郷土料理。ポップアップでご覧になって。でも月ごとに地方が変わりますから、お気をつけあそばせ!(2月のお料理は・・・後でお教えいたしますわね)
アルザスといえば、ドイツとはライン川を挟んでお向かい同士。フランスでも最も小さな地方ではございませんこと?フランス側とは山に阻まれて没交渉。ドイツ領土になったこともあったし~今はフランスだけれどゲルマン語形のアルザス語を話す、とっても魅力的な田舎町よ!!ロマンだわ、ロマンを感じるわ!
んん~~ん!!フランス料理ってパリのお料理だけじゃなくってよ!食べたい食べたい食べてみた~~い。
ところで、加古シェフ(後でご紹介いたしますわね)お店の名前のレストロってどういう意味でございますの?
「えーっと、レストランっていうのは少なくともギャルソンとかソムリエとか他にもいろいろ必要なんですよ。
だから僕の中ではレストランとは名乗りたくなかったんです。
でも、ビストロって言っちゃうと1日中開いていて昼夜同じメニューを出すお店なので、それも名乗れない・・・・・か・ら・中間とってレストロにしたんです」
レストロ。うん、ここにぴったりですわ。ああ、この写真はもちろん満席のお客様がお帰りになった直後に撮らせていただきましたのよ。誤解しないでね~。
さあ!まずは前菜。アルザスの郷土料理を見事に小さくまとめておられますわねーーー。
左下は「じゃがいものロースト」!やっぱり出ましたねジャガイモ!ドイツとお向いさんだもの。
そして、右上は「ベトラヴ クレメ」。ビーツのサラダです。
ロシアもボルシチにビーツを使いますけれど、アルザスも含めて寒い地方ではビーツがよく採れるのかしら?
サーモンにカリフラワーのクリームです。うふっ、美味し。
これこれ!「パテ ド カンパーニュ」。ここのは白金豚の背肉で作ったパテですの。
ワタクシ実は肉パテ系のものにかなりメロメロなんです。西洋の国のレストランではよく見かけますが、あまり日本では見かけないような気がいたしますわ。やったー、ご馳走になります。
んん!この粒々の塩、なんだか他の塩とは違いますわ。甘味さえ感じる優しい塩ですね。パテの肉の繊維の、この舌先を転がる感じといい・・・・・・そこに上質な粒塩が混じって・・・・はぁ~。
はっと我に返って、「フラムン キッシュ」。細切れベーコンと玉ねぎのタルトです。素朴なお料理だけど、キッシュのパリッとした感じと飴色の玉ねぎが合いますわね~。
フォカッチャが出てまいりました。これはアルザスってわけではございませんが、もちろんシェフの手作りです。
ローズマリーが乗って、あ、あの美味しい粒塩がここにも使われてるわ。
あらためてご紹介いたします。「レストロ・エスパス・トランキル」のオーナーシェフ加古拓央さんです。南フランスはプロヴァンスとバスクで2年間シェフをされた方。
「わ!!狙われてる!」
って思うそうです(^O^)カメラを向けられると。ヤバイ!って。でも確かに英語では写真を撮るのをshootingって言いますし、その感覚けっこう当ってるかもですわね。
「テレビカメラは平気だったんですけどね・・・・・なんでかなぁ、ぱっとレンズがこっち向いてガシャンって音がするからかなー」
と気を許した瞬間に、ガシャッ!と撮った写真が、コレ(^◇^)
へ~~、テレビにお出になったんですか?
「え?いや、あの「美味彩菜」って番組に・・・・あ、でも他にも・・どこそこの誰も、あそこの彼も・・・皆さん順番に出とられます・・・ごにょごにょごにょ・・・・・・」
と、照れて言葉を濁しておられましたが・・・・「美味彩菜」←ココ、しっかり出ておられるじゃあございませんか!しかも、つい最近!!
さてと気を取り直して・・・・「ビベレスカ」。なんだかロシア語っぽい響きですわね。
手前にはフレッシュチーズが乗っています。本当はカボチャのポタージュにした方が寒いアルザス地方っぽかったのかもしれませんけど、サラダにしちゃいました。
フレッシュチーズはほとんど熟成させないタイプの淡白な味のチーズ。酸っぱくないヨーグルトって感じです。しっかしこのサラダ、ちょっと見たことないほどキレキレに新鮮ですね!
追記:こちらのフレッシュチーズとハーブ、弓削牧場←のものと後ほど判明!!これは美味しいはずですわ。
さーーメインのお魚料理です。「ヴァテルゾイとシュペッツレ」。お魚は旬の鰆をオーブン焼きに・・・キノコのクリームソースで食べます。あれ?キノコ、ドイツのブラウンマッシュルームを思い出しますわ~。
なんだかドイツっぽいぞーーー、そこのシュペッツレ!ドイツでは「シュペッツェル」と名乗っていただろーーー君。ワタクシは目撃証人よ!ご覧なさい→去年のドイツ旅行、を!
あ~~ん、鰆さーーん。あなた立派にアルザスの郷土料理になっちゃって。キノコのソースととってもお似合い~。
パクッ。ああ・・美味しーー。上品な鰆の背身に、香りを放ちながらキノコのクリームソースが絡みます。
シュペッツレ。鉄板で焼かれ・・・・カリッ、もちっ!こんなアルザスな形で再び出会えるとは・・・・・。
ああ、あの飛行機に乗って青い空を飛び越えて、行ってみたいなフランスの田舎町。
もう1つのパン。「ナチュール」。名前通り、シンプルなパンです。
しかーし、まるで本職のパン職人が作ったかのごとくツルッ、パリッとした皮。フランスパンです。難しいんですよ、これ作るのって。やりますわね~~。
さあ、本日一番のお楽しみのメインが登場いたしました。これぞアルザス!とも言うべき「シュークルート」です。
酢漬けのキャベツに豚肉と香辛料を入れ、白ワインで煮込んだ郷土料理の代表格。茹でたジャガイモとウインナーを添えて食べます。
ワタクシの場合は粒マスタードをたっぷりと付けていただいてみました。
分厚いベーコンですわね~~。うふ、こんな感じにトッピングしてみました。
黒い実はジェニパーベリー。噛み潰すと、しゃきっとした元気の出る香り!!煮込んだベーコンにピッタリですわ。
そして左から、豚バラ、豚足、自家製ソーセージ。
コレっ!コレっ!ドイツで食べた料理にそっくり。本当は豚足じゃなくてモモを使うみたいですが、特に豚の皮のトロトロのゼラチン質を堪能できる点なんか!!もーーーワタクシ、大満足でございましてよ♪最高!
さらには自家製ソーセージの手作り感。豚ミンチを腸の皮に詰めて、香辛料はちょっと控えめ。あ、ウインナーは本当に肉で出来てるんだ!な~んて当たり前のことを今さら実感させていただきました~。
加古シェフーー!!美味しーー!美味しいですわーーーん!!って叫んでも聞こえないんですよね、厨房の中って・・・・・・・叫んでないけど(^◇^)
デザートは「ググロフ」というケーキ。赤いソースはフランボアーズです。
アルザスの伝統的なケーキで、ベーキングパウダーは使わずにパンのようにイーストを使って膨らませるそうです。レーズンやアーモンドが入っていて、ほとんど甘くありません。
ベーキングパウダーを使った方がケーキとしては美味しいのですが、さすが加古シェフ。イーストで作られたそうです。偉い!だって、これまで出てきたお料理ぜーんぶ、今自分は外国で食べているんだ、きっとここはアルザスなんだ、なあんて思っちゃいそうでしたもの。
ふーー、コーヒーで徐々に心は日本に戻りつつ・・・・
冬の午後の木漏れ日に、ここはアルザスじゃなくて神戸よ~~、と自分に言い聞かせる。
加古シェフ、切る前の「ググロフ」を手にご登場!!!
この写真。ご本人のお顔でもございますし・・・・・これでいいですかとお見せしたところ・・・・・
「あーーーぷっくりといい感じに撮れてますね~~」
ん?!加古シェフの視線の先は自分の顔にではなく手にした「ググロフ」。そっかーー。シェフの誠実さがどっと伝わってまいりました。
本当に今日は、大地にしっかりと足をつけた人間の食べる食べ物を作ってくださりありがとうございました!もう、口も胃も心も大満足です。
「いやーーフランスにいたときの実感として・・・・パリはやっぱり特別な場所なんですよ。
あと残りの田舎の人たちは、たとえ1つ星のレストランでさえ一生に一度行くか・・・・行かないくらいなんです。
だから、パリ以外のフレンチもご紹介していきたいなっていう気持ちです。
もう1つは・・・・・神戸。珍しい香辛料がこんなに簡単に手に入る街なんて、そうめったにありませんよね。コーベグロサリーズさんとか・・・・・」
お隣はハラールフードさんですしね(^O^)
(実はワタクシここに来るときハラールフードでちょっと道、尋ねちゃいました。そしたらお隣だって(><)
ところで・・・加古シェフのお気に入りのお店ってどこですか・・・・・・?
「フレンチ続いてますよね。だから日本料理の○○をご紹介と思ったんですけど、あんまり高くないところがいいって鎌倉君からも聞いてますし・・・・あそこ高いですし・・・・・」
いろいろ考えてくださってありがとうございます~~m(__)m
「ですから「レストラン マツシマ」。松島くんなら親しいから。あの「瀬田亭」で修行したシェフだし。そんなに高くないし」
うっひゃ~~~ゴクリ。
ではワタクシの次なるミッションは→→→→「レストラン マツシマ」!!!!行ってまいりま~~す。
さーーて、毎度ご好評いただいております人形漫才。「エスパス」さんにはミシュランのタイヤマンしかおりませんでした。
ですからこの度は、ワタクシのガラクタ箱の中からこの方たちにご出演をご依頼いたしました。ではどぞ!
白アザラシ君 「なあ、見た目でアザラシ判断したらアカンと思わんかぁ?」
緑アザラシ君 「そんなことないで。やっぱりボクらかて見た目大事やで」
白アザラシ君 「そやけど、勝手にのろまや思われてんねんで」
緑アザラシ君 「まあ、それは腹立つなぁ。
せやからボク、いつもオシャレでなんとか弱点カバーするねん」
白アザラシ君 「オシャレ言うたかて・・・ん?どないするんや?」
緑アザラシ君 「かっこいい服着るんやんか。
髪の毛とかメガネとかも凝って・・・・ちょっと待っときや」
緑アザラシ君 「どや!!」
白アザラシ君 「だれや!お前!!!」
緑アザラシ君 「ボクやボク!わからんか?速そうやろー」
白アザラシ君 「あかん!それやったらもーアザラシとちゃうがな!」
気に入っていただけたらクリックよろしくお願いしま~す♪ペコリ!
レストロ・エスパス・トランキル
神戸市中央区中山手通2-18-1
TEL: 078(262)8109
営業時間 12:00~14:30
18:00~21:00
定休日 木曜日、金曜日ランチ
ただし2月は15日~23日 臨時休業
↑夜のメニューも見せていただいちゃいました♪ポップアップで見ること出来ますわよ~。参考になさってね。
2月のランチの郷土料理は「地中海沿いのスペイン国境地帯」のお料理です。
コメント
この前菜!、きれいやなぁ。和食の八寸そこのけの美意識やわ。
ワタクシ、これだけあればワイン(アルザスなら、やっぱり
リースリング?)ボトル1本ぐらい、すぐ空きますわぁ。
んで、豚肉料理でもう1本・・・
デザートは、甘さをおさえたワイルドベリー・ソースの一品?
あかんがな!もう1本、余計に飲んでまうがな!!
Posted by: tsukijigo | 2007年2月 1日 21:57
おぉ、行かれたんですね!
いい方の、魚付きのランチ。
前にこのランチ食べたときは、白子のソテーでした。
いい感じの(値段も)お店ですよね!
半年ほど、ご無沙汰してます。
マツシマさんも、美味しいですよ!
前に書いたけど、外人連れの宴会(10人ちょっと)で、日本を感じるフレンチをって、伺いました。
僕の予想:エスパス→マツシマの流れだと玄斎さんになるのでは。。
Posted by: KABA | 2007年2月 1日 21:58
☆tsukijigoさん
アルザス料理について調べてみますとね、あの前菜がいかに考え抜かれたものか分かりましたよ。
何を捨て、何を(日本人用に)加えるか。
豚肉料理、最高ですね!!アルザス行ってみたい。
豚足とか使うと嫌がるお客さんもおられるそうなんですが、私もドイツで豚肉料理を食べてどうしても皮付きの豚が必要な料理だと思うんです。
そこのギリギリを考えて、考えて、考えて、作られた一品だと思いましたよ。
Posted by: 早坂 | 2007年2月 1日 22:23
☆KABAさん
はーい!行ってまいりました(^O^)
半年前は白子のソテーでしたか。それも美味しそう!!
その頃ってもしや、ランチでフランスの郷土料理を・・・・っていう企画はありました?
あれは楽しい企画ですよ。それにシェフの真っ直ぐさに私はほれましたね!
>僕の予想:エスパス→マツシマの流れだと玄斎さんになるのでは。。
おお、ザ・シェフリンク。予測家まで現れてくださるとは!これはいい傾向ですね~~。おもしろくなりそうです。
Posted by: 早坂 | 2007年2月 1日 22:31
いやー、前に玄斎に行った次の日にマツシマに予約入れてて、玄斎のトイレにマツシマさんの名刺があって、驚いて聞いたら仲良しみたいだったので。
ランチに行ったのは去年の冬、夏は夜に行きました。あれ、、それからも行ったっけ。
頼みすぎて、無理やり銀紙に包んで持って帰った気がします。
Posted by: KABA | 2007年2月 2日 05:42
☆KABAさん
<ランチに行ったのは去年の冬、夏は夜に行きました。
と・・・いうことは、エスパスの郷土料理ランチ!まだですわねー♪
Posted by: 早坂 | 2007年2月 2日 10:07
シャンゼリゼ通りのレストランで、シュークルトと生牡蠣を食べるのが週末の日課でございましたわ♪マスタードの種類によってもまた全然違うお顔を見せる、不思議なお料理なんですのよね♪
Posted by: 華麗叫子 | 2007年2月 3日 18:21
お店も盛り付けも女性好みですね♡
わたしのイメージでは
アルザス=お菓子の町
郷土料理もおいしそうだわ♡
今一番行きたい外国はアルザスかも~
Posted by: いぬこ | 2007年2月 3日 20:31
☆華麗叫子ひめ
まぁ~なんてステキ!叫子姫らしいですわ♪パリの洗練されたレストランには、飽きておしまいになったのでございましょ?
「シュークルート」にマスタード。これっておでんに、からし・・・と相通づるような気がいたしませんこと?
ということは、また違ったマスタードで再びシュークルートいただきたいものですわ~~。
牡蠣はシャンゼリゼと鎌倉水産よ~~、背中にいっぱいカイロ貼り付けて!!(^O^)
Posted by: 早坂 | 2007年2月 3日 22:49
☆いぬこさん
>わたしのイメージでは
アルザス=お菓子の町
へ~~!!そうなんですか!じゃあこれ以外にも色んなケーキがきっとあるんでしょうね。
街の風景写真を見るとフランスというよりはドイツの感じがしました。
郷土料理はお腹が気持ちよくいっぱいになって体も心も温まっていいものですね。
>今一番行きたい外国はアルザスかも~
へーーそうなんだ!結構マイナーな選択でなんだか意外!
Posted by: 早坂 | 2007年2月 3日 22:53
こんにちは。
このところちょくちょくお邪魔させていただいています。美味しそうなものがたくさんで、毎回ゴックンしながら神戸の美味しいものを目で追いかけています。
パテ・ド・カンパーニュ。
私も大好きです。肉屋さんに置いてあると必ず買います。確かに日本ではなかなか置いてないですね。美味しいのに…
今度神戸に帰ったら是非行ってみたいと思いました。
またお邪魔しますね。よろしくお願いいたします。
Posted by: midori | 2007年2月 9日 00:03
☆midoriさん
はじめまして!見て下さってありがとうございます(^O^)
肉パテ系、お好きな方にお会いできて嬉しいですわ。
と言うことは、もしかしてちょっと違いますが缶詰のコーンビーフもお好き?私は子供の頃おやつ代わりに勝手に食べてました(><)
またぜひ遊びにいらしてね!
Posted by: 早坂 | 2007年2月 9日 07:56
ウチの方にもレス頂きありがとうございました。
コンビーフ、大好きです。今でも!
ついつい抱え込んで食べてしまいますよ)^o^(
給食でコンビーフが出ることがありましたが、そういう時はおかわりするくらいの勢いでした。
パテ・ド・カンパーニュは、香辛料が効いていて、その効きぐあいがとても好きです。日本のハム・ソーセージ類の中では『日本離れ』した香辛料の使い方が楽しめるのではありませんか?
ああ、また食べたくなってきましたよ(*^。^*)
Posted by: midori | 2007年2月 9日 08:36