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2006年10月27日

●秋の東京出張ぶらさがり週末グルメツアー第2弾~神田須田町 甘味処「竹むら」 

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さあ、先回に続いて友人夫妻を伴ってダーリンとやってまいりました。神田は須田町のとある一角。ビルに挟まれ鎮座ましますは、奇しくも先の大戦で焼け残りました甘味処「竹むら」です。昭和5年、創業当時のまま奇跡的にも現存いたしております。

昔の家はさすが凝ってますね。ひさしは4層、しかし2階建て。隣のビルの3階分の高さとってますよ~。贅沢ですね、昔のほうがある意味・・・。

ちなみに私は、戦前の御屋敷を分解して移築した家で生まれ育ちましたので、この手の建物を見るとちょっと心穏やかではいられません。妙な気分になります。それは釘を一本も使わない家でした。その後、惜しいことに阪神大震災で焼けてしまいましたが・・・・。

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紺暖簾に白抜きで「おしるこ」。

昔、生粋の江戸っ子女優がキリッと着物の衿元を正しながらこう言ったのを覚えています。
「本当の御ぜんざいってのはね、箸でつまめるものなんだよ」
子供のころTVでそれを聞いて、大ショーーークッ!だって自分の身の回りのどこにも、「箸でつまめる御ぜんざい」なんてござんせんもの。(「御ぜんざい」と言えば「おしるこ」に小豆が沈んでいるアレがフツーでしたものね...。)
以来、おしるこのような御ぜんざいを食べるたびに「これは偽物だーーー。偽物だーーーー。偽物だーーーーー」と思い続けてまいりました。

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座敷に通され、すぐに出された桜茶。あーーほっとするね~~。

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何だかこうやって風に揺れる暖簾を中から眺めていると、三味の音でも聞こえてきそうじゃないかい、ね、あんた。  

チン トン シャン(←効果音 三味線の音) カラッ コロッ カラッ コロッ(←効果音 下駄の音) 

やだね、かえってしらけちまうよ。ちょいと!効果音の兄さんたち。もう行っておくんな。はい、おひねり。

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ほお!妙な白昼夢を見たと思ったら、目の前に御ぜんざい。塩昆布じゃなくて小粒の山椒ってとこがいいですね。

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うわ!すごーーい!この色、この盛り上り。明らかにこれは「箸でつまめない偽物」じゃあないです。

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箸で、つまめましたーーーー。ああ、ついに箸でつまめる「本物の御ぜんざい」に出会うことが出来たのです。

一口。 美味しいです。甘味もくどくなく、御ぜんざい特有の舌のざらつき感もスッと引きます。はぁ~~。
お餅と共にもう一口。はぁ~~。

山椒も、途中で口直しのために食べる必要さえありませんでした。渋い日本茶さえ口にせず、ただただ「竹むら」の御ぜんざいを堪能している自分がここにいました。

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友人のダーリンは「クリームみつ豆」を注文していました。彩り豊かなお餅が綺麗ですね。

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友人のS美ちゃん、手だけ出演よ~~と黒蜜をかける実演までしてくれました。でもワタクシの頭の中は「本物のお・ぜ・ん・ざ・い~~」で一杯。みつ豆味見し忘れていました。S美ちゃんダーリンによれば、黒蜜に独特な美味しさがあって、後はさっぱりとしていたそうです。

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こうやって店の中を見渡しますと、京都の町屋を見慣れてきた目には一種の違和感を覚えます。似ているようでゼンゼン知らない世界に迷い込んだような気がいたします。不思議です。
ここは、寅さんの「とらや」によく似ています。階段の直線的な手すりや、障子。

京都の町屋は障子ではなく襖か、季節によっては御簾、または全部取っ払っちゃっていたような記憶が・・・・・・・・・。イメージとしては女性的でたおやかな華やぎがあります。
東京の町屋は男性的で質実、素朴な感じがいたします。

武家社会と公家社会の生み出したものの違いなんでしょうね。東京の方が近代化を受け入れやすかったのもよくわかります。

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話がどえらく反れてしまいましたが、S美ちゃんの「揚げまんじゅう」。ここの名物だそうです。

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中はこし餡。上品な甘さで、それがパリッと揚がった皮と交じり合って・・・・・ちょっと病み付きになりそうなお味です。

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♪まどの~外には~神田川。こちらの窓は、思わずこの歌詞が頭に浮かびました。実際、神田川近いみたいだし。

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マイダーリンは「御ぜんしるこ」。「しるこ」とは言え、くず湯並のネバリがあります。ただお椀を傾けただけではそう簡単に口には入ってまいりません。横からしっかり、味見させていただきました。

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「あーーーあの御ぜんざい、ホンットに美味しかった」
1時間たってもまだ、胃がおぜんざいで美味しいのです。しかもあと口はさっぱり。
「あーーーあの御ぜんざい、ホンットに美味しかった」
2時間たってもまだ美味しいんです、胃が。

もーーね、東京に住んでてあそこで本物の「御ぜんざい」食べない人は、おバカさんどすえ。

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竹むら
東京都千代田区神田須田町1-19
TEL:03(3251)2328
営業時間:11:00~20:00
定休日:日曜日 祝日

餅ぜんざい・・・・・・・・・760円
クリームみつ豆・・・・・・680円
揚げまんじゅう・・・・・・・430円
御ぜんしるこ・・・・・・・・730円

実は帰り、東京駅の新幹線乗場の近くで面白いお弁当見つけちゃいました。ちょっと見てみたい方は続きをどうぞ。

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おじさんたち、大喜び間違いなし!「夕刊フジ 特選おつまみ弁当」。これを買うとアサヒスーパードライが50円引きだよ。

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まず、おじさんたちの好きなビールのおつまみを50品目以上取り上げその中から厳選9品目を選んでみたそうです。
読者アンケートにより第2弾からは「ゴーヤチップス」と「マーブルチーズ」「ポテトサラダ」が早くも離脱。第3弾からは「菜の花と蒸し鶏和え」「鶏肉磯辺揚げ」の2品目が離脱。
はじめの厳選9品目から5品目が入れ替えられ、上記の姿に。

ちなみにメニューは上の左から「鯵西京焼き」「板わさ」「金平二種(蓮根・牛蒡)」
2段目左から「半熟煮玉子」「砂肝黒胡椒焼・枝豆のせ」「特性肉焼売」
3段目「豚角煮」「がんも煮」「いかと里芋」

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二の重は「俵ご飯(白米・茶飯)」「山くらげ佃煮」「香の物(赤かぶ漬け・野沢菜漬け)」

飛行機もいいけど新幹線は楽しくっていいですね~。

神戸に帰り着くと、おっとーーー。いつもひっくり返りそうになるのがエスカレーター。
立ち止まる人は右なんですね。左は歩く人のために空けておく。でもこれ、東京では逆でしょ?
頭の切替、ひっじょーーに難しい。

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コメント

おいしいですよね~♡
でもあんみつと揚げまんじゅうしか食べたことがないので
ぜんざい食べてみたいな~
2時間たっても胃がおいしいって表現わかるな~(*´∀`*)
そうそう!関西と関東はエスカレーターが逆なんですよね
なんでだろう・・・

いぬこさんなら、もちろんよくご存知とにらんでましたよーーーー(^O^)きっと常連さんでしょー。

「山むら」の文字をクリックしていただくと東京新聞の記事に飛ぶのですが、それによると小豆を一晩水につけて朝から煮はじめ砂糖を入れて、できるのは午後。つまり、何か特別なことしてるわけじゃないみたい。だからこれぞ職人技なんでしょうね。

エスカレーターの乗り方が逆なのは、昔大阪の万博の時に外国の習慣を参考に、歩く人のために左を開けるというルールを作ったのだそうです。でもその後東京が逆のルールを作って全国にはそっちの方が広まっちゃったって聞きましたけれど・・・・・。

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