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2006年8月15日

●涼風渡る嵐山、夏の夕暮れ~京都嵯峨料理「良彌 奥の庭」

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日も傾き始めた京都は嵐山の渡月橋。
緑でも眺めのんびりしたくなったので、昨日ふらりとここへ来てみました。昔と比べ派手にはなったものの土手の木陰に腰を下ろして渡月橋を眺めていると、いい川風が吹いてきました。

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一方、こういう方法で嵐山を満喫している方たちもおられました!お顔、隠させていただきましたがお母さんが舞妓さんに変身したのでおおはしゃぎの男の子。
信号で人力車が止まると周りの人がわっと集まって口々に「綺麗ね~、綺麗ね~」。お母さんのことをそんな風に言ってもらって、男の子は大喜び。「いえいえ、どもども」なんて大人みたいに四方八方に頭下げてました。
お母さんの方は逆に「はずかし~・・・・・・はずかし~・・・・・・」と固まっちゃってます。

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日も暮れこんな店を見つけました。京都嵯峨料理「良彌 奥の庭」とあります。確かに奥まっています。

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中に入ってもさらに奥まっています。

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案内を待つ間に見上げた明かり。天井に付いている金細工が素敵です。

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京都にはいい大工さん職人さんがおられるからでしょうね。新しく建てた店でも木の色の選び方なんかがまったく違います。張りぼて感がないというか・・・・・・・・。

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出てまいりました「生ゆば御膳」。乾燥したゆばを使ったお料理はよくいただきますが、生ゆばは初めてです。
真ん中の小皿に入ったうす桃色の茎のようなもの、尋ねてみれば「ずいひ」とのこと。もしかしたら「づいひ」なのかもしれません。芋の茎だそうです。でも何の芋の茎でしょう?さらに尋ねる前にすっと笑顔で京美人の仲居さんは向こうへ行ってしまわれました。甘辛ほのずっぱい味です。

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金粉がかかっています。金箔作りの技術もそういえば京都ですね。生ゆばは、なんだか泡立てたおぼろ豆腐みたいです。

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下に少しダシで味付けしたご飯が入っています。大豆の濃ゆーーーい味と不思議にとても合ってます。

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窓から見た中庭。手前のもみじと奥の濃い緑がなんとも涼しげ。
この時イタリアのニーノ・ロータ作曲の「ロミオとジュリエットのテーマ」が流れていました。その甘いギターの音色とこの和の空間がなんて見事に一致していたことか!

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これはダーリンのオーダーした「おぼろ豆腐御膳」。祇園あたりのお店と違って嵐山のお料理は素朴ですね。
おぼろ豆腐と甘辛く味付けした薄揚げが乗っています。ちょっと食べさせてもらいましたが、特に薄揚げがシッカリ詰まった感じで味もよくしみてます。

人のご飯のほうが美味しいと思うのは私だけでしょうか?

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京都ならではの生麩をあしらった冷たーい茶そば。

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コシがあってもっちりしていました。

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帰りは日もとっぷり暮れて、昼間の暑さがウソのよう。

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お店の奥にあった車です。「トライアンフ メイフラワー」1937年式だそうです。ナンバーは消させていただきましたが、ナンバーが付いているということは車検にも通っている現役の車です。
この車を生産した「トライアンフ社」は、1920年代に乗用車の生産を開始したイギリスのメーカーで、時代の先端をいくスポーティで高度な性能を英国らしい優美なデザインに包み込んだクルマづくりで知られていました。「トライアンフ メイフラワー」は、その典型的な一台。
直列4気筒エンジン。水冷式。レギュラーガソリンがなんと!45リットルも入って、排気量は1240CC。5人乗り。信じられますか?今の車と変わらないじゃないですか!
その後イギリスは没落していったので実際の生産台数は少ないそうです。
50年代に生産されたトライアンフもあり、日本にも数台ほど現存しているそうですが、しかし1930年代のトライアンフはこの1台のみ、とのこと。

お豆腐食べに行ってえらいもの見つけちゃいました。
あーーお背中だけじゃなくてお顔も見せて、って言いたくなりました。

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京都嵯峨料理「良彌 奥の庭」
住所: 京都市右京区嵐山渡月橋北詰東造路町31
TEL: 075-871-0456
おぼろ豆腐御膳・・・・・・・1575円
生ゆば御膳・・・・・・・・・・1785円

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コメント

何度も通った道ですが

やはり 見る目線が違いますね

とっても きれいな 渡月橋ですね

夏の嵐山は良いですよね

本当に観光地と昔が同居する

町 嵐山ですね

とても レトロで 良いお店ですね

渡月橋を何度も渡れる人ってそんなおられないですよー。なんだかとてもいい時代を過ごされましたね。私なんかも何度も通ったもっともっと名もない橋を(というか名も知らない橋を)久しぶりにふと車で通ったりすることがあると無性に懐かしくなりますもの。

この日の嵐山は、日差しは強かったのですが神戸より涼しく感じられました。やっぱり木々の色が違いますね。

神戸から京都はふらりと行ける距離なんですね!!
なんてうらやましい~+。:.゚ヽ(*´∀)ノ☆゚.+:。
やっぱり神戸に住んでみたいなぁ♡

すごく雰囲気のいいお店ですね☆
すごくゆるい生ゆば!
私にはすごく未知な食べ物に見えます。
食べてみたいーーー

↑の竹さまのコメントに重複しますが渡月橋は何度かいったことがありますがこんな綺麗な夕暮れは残念ながらしらないです。いつも朝から行って午後は四条の方に行ってしまうから?良彌も聞いたことあるお店ですが・・・。ほんとにいいなあ。視点が私ども下世話なものとはぜんぜん違うわ~。あっ昨日梅田ヘップナビオで芦屋あんかけや見つけました。ヘップナビオはたびたびいくのに早坂さんのところで見なければ気がつかなかったわ。

こんばんは、いぬこさん。そうそう、「すごくゆるい生ゆば」その表現ピッタシです。私にも未知の食べ物でした。
よく考えてみれば玉子と出汁のかつお以外は動物性のものはないですね。これって精進料理の一種なのかも・・・・・。

関東に帰った友達が言ってましたよ。「関西はどこに遊びに行くのも近くて良かった」って。大阪と神戸と京都はぜんぜん人間も街も外国くらい違うのですが、位置的には近いんです。

akohoiさんこんばんは!
え?そうですか。ありがとうございます。この場所に30分ほどか座って、山の木の光が変化していくのをダーリンが「ほらあそこがこうなった・・・どうなった」とかいうのを耳半分で聞き流しながら、私は川で遊ぶ子供や犬ばかり見ていたときに何気に撮った写真なんです。
「良彌」はこの辺りいったいを占領してますね~。

そっか~、ヘップナビオの「芦屋あんかけや」見つかってしまったか~。あと、神戸の東灘にもう一軒、合計3軒あるんです。

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