●本物のステーキが食べたくなったらこのカレー!?
ビーフステーキって昔はめったに食べなかったけれど、今と違ってほんっと!に美味しいものでしたよね!(今はどこでも食べられるけど、質、ほんっと!に落ちちゃったって感じ…-_-)
私が中学生のころ、家の近く阪急の岡本駅を南に下ったところに高級ステーキハウスが出来ました。
「夜のメニューは高いけど、昼は夜に使う肉の切り落としを使って、同じものが安く食べられるよ」
近所中またたく間にウワサが広まりました。もちろん行きました!家族そろって。
昼なのに薄暗い店内。ネイビーブルーの天井には夜空の星を模して散りばめた小さな明かり。静かに流れるクラシックの調べ。
でも本当にびっくりしちゃったのは、運ばれてきたステーキを一口食べたときでした!極上の牛の味ってこんなだったんだーー!って。(美味しいと思って食べてきた今までのステーキは何だったんだよーブーブーブー!って言いたかったぐらい)
それはまるで濃厚なバターーーのよう。芳しい香りは絞りたてのミルク。
今日ご紹介するのは、その店、神戸三田屋が家庭用にプロデュースしたビーフカレーです。
これがそのビーフカレー。カキンコキンに凍って、こんな形で売られています。これで一人前。
袋に書いてある廣岡揮八郎さんって、ダレ?「廣」が難しいほうの「広」だし「揮八郎」って・・・ひょっとして昔の人?とか思ってたんですが、ごめんなさい、今の人です。美味しい肉を見つける天才なのでした。
10分間ボイルして、ハイ出来上がり。かーんたーん。
一口どうぞ!ハイ!あ~~ん。
あら、美味しいからってあなた、そんな踊りまわらなくっていいの!
もうね~この味はどんなに素人ががんばったって出せないんだから、ジタバタせずにあきらめなさい。
家で作るビーフカレーは牛肉をローストした後スープとして旨味を全部抜き取っちゃってますよね。それで「あ、牛肉入ってたー」なんて喜んで食べても、実はそれっていわばスープのデガラシ。美味しいわけ、ない!
でも三田屋のビーフカレーはルーに使った具はペースト状になっています。しかも洋食屋さんのデミグラスソースにも通じる、なんか秘密の深い味。これは、いったい何なんだろう?
そしてそこに!オーストラリア産牛ばらステーキが惜しげもなくそれはもうゴロゴロ入っている!もちろん、どうやってるのか謎ですがデガラシのカスカス肉じゃない。
“サイコロ”ステーキなんて書いてますけど、ご覧の通りやっと大口あけて入るくらいの大きさです。
一皿食べたらもう大満足!特大ビーフステーキ一枚食べた気分です。
私をステーキに目覚めさせてくれた三田屋岡本店ですが、残念ながら震災後なくなりました。しかし三田屋自体は他の場所でどんどん増殖中です。
このビーフカレーだってネットで買えちゃうみたいです。
がんばれ三田屋!でも質は落とすなよ!
早坂