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2007年5月26日

●"ザ・シェフリンク"第26弾!まったり自然体スタンスから繰り出される、漁師系絶品創作料理の数々!~加納町「楽舎」

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先回の「らくえい」で創作料理の可能性にピンと来るものがありましたワタクシ、さっそくご紹介いただきました創作料理「楽舎」へ行ってまいりました!

三宮からにぎやかな北野坂を少し北へ行くと交差する太目の道路。左は北野坂の続き。異人館にむかい坂を登る人下る人、こんもりとした緑鮮やかな街路樹。
んん?よく見るとその右手に斜めに北上する道が・・・。この道に入るんですね、分かりました。
北野坂の賑わいと打って変わり、けばけばしい看板もなくおとなしめなお店が並んでいます。一軒ずつ店の名前を読んで・・・あった!
「ザ・シェフリンク」26番目のお店。神戸は加納町、創作料理「楽舎」・・・

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「楽舎」と書いて「たのしや」と読みます。どんな楽しいことが待っているんだろう~。

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中に入ってまず目に飛び込んでくるのはオーナーの小田さん作、おおらかな書。えーと?60億人の全人類に一人一秒だけあったとしても190年・・・かかるの~~?

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この方が書家の・・・じゃなくて割烹の料理人にして創作料理「楽舎」オーナー小田哲也さん。
あのおおらかな書のとおり、肩の凝らない自然体な方です。

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いきなり出ました。カンパチにカツオ、サーモン。これはもしかして、あの陶板焼きシャブ?
「そうですよ~」
これそのまま焼くんですか?私お皿の縁をなぜながら・・・
「いえいえ・・」

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と!わぉ!煙の上がる陶板とコンロをもう一人の板前、村川さんが持ってきてくださいました。もう見るからにアチアチです。

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準備完了~。ここからは客の腕の見せどころです。

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まずはカツオ。皮の模様が美しい~。既に塩コショウその他で味付けしてあります。
刺身で充分食べられるものですが!それをほんの少し炙ると・・・味が濃くなって芳ばしい香。刺身で食べるより美味しくなるんですよね~~(^O^)

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カツオだけあえてその美しい皮を付けています。だから口にひっかからないよう、皮だけはよく焼くこと・・・

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焼き方に性格でますね。もう3つ一度に入れちゃいました。あ!でもすぐに陶板からおろして・・・

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生焼けのカンパチにドレッシングのかかった大根と水菜を巻いて・・・んん~ん、んん~ん(^◇^)まあ!!なんてこれ美味しいの?これって小田さんが考えたんですか?
「ええそうですよ」
どんな発想で・・・と尋ねる前に出てきたのは~

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「もち米シューマイ キリタンポ風」。もち米が一粒一粒つやつやと立ってきれいですね。えっと、これってシュウマイなんですか?
「中がシュウマイの具になってるんです」

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ほぅ~。ほんとだ。よく、このシュウマイの皮モチモチして美味しいねとか言いますけれど・・・本当にもち米にしちゃったんですね。

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あら!小田さん、置手紙を残して魚を尋ね求めての放浪の旅に・・・?
あ、違いました。今日東山市場で買ってきた漁師さんの昼網の魚をどうするのか、一日だけのメニューを書いていたんですね。
マンボウなんかまで素材として出すこともあるとお聞きしましたけれども、なぜ魚を追求するようになったんですか?
「んー。日本料理を追及しているうちに、これは魚だなって思うようになったんですよ。もちろんお客様のご要望があれば神戸牛もお出ししますよ」

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でました!今日だけのメニュー。
「がしら、です」
へ?2週間ほど前に高知で「がしらの唐揚げ」って食べたんですけれども、こっちでも「がしら」って言うんですか?
「同じカサゴの一種の赤めばるとか言って売ってますけれども、頭の辺りがこれはどう見ても赤めばるじゃありません。これはがしらです」
お!まってました。魚のことになると熱が・・・こうこなくっちゃ。

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これはアクアバッツァですか?
「いえ、原型は違うんです・・・」
聞いてみれば小田さん、シェフを集めての勉強会を一度主催したことがあるそうです。まず赤穂に行って漁師の船に乗り魚を獲る。そして獲った魚をおのおのシェフが調理する。
そのとき、赤穂の漁師・・・ん?赤穂浪士みたい(^O^)・・・いえいえ赤穂の漁師さんが魚に塩と梅干を入れただけで煮魚を作ったそうです。
小田さんそれを見てピーーン!出汁がないのは心もとない。そこでアサリで出汁を取り、塩辛くない南高梅を味見して探しこの創作メニューの完成!がしらの顔の下、それはそれはふくよかな南高梅。分かりますか?

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うっひゃ!胸びれ。この中に「鯛の鯛」ならぬ「がしらのがしら」が入っているはず~取れるかな・・・

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でも食べる方の誘惑が強かった。白身のごく上品なお味。アサリの旨味と南高梅の華やかな香とふくよかな酸味が淡白な白身に染込んでいます。あ~たまりません。
最後にアサリを食べて、大粒の南高梅を口に含むとなんと贅沢なお味でしょう。

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ふ~気がつけば骨の隅から隅まで食べつくしていたので、当然のように「がしらのがしらが」が・・・。
「がしら」らしくとげとげの背びれをイメージして胸びれは付けたまま。小田さんがお箸で持ち上げてくださいました。
可愛いですね。つぶらなお目々の「がしらのがしら」。こんなにきれいにお魚を食べつくしたのは久しぶりかもしれません。

ところで小田さん。小田さんがここぞと思われるお店をどうぞご紹介ください。
「ボクの場合はグラン・メゾン系になるんですけれどもいいですか?」
もちろんもちろんもちろん(^◇^)
「フランス料理なんですけれども「シェ・ローズ」です」
しぇ!しぇ!しぇ!「シェ・ローズ」ですか(@◇@)行きたいです。あの美木シェフの「ジャン・ムーラン」を継承しているお店で・・・確か佐藤シェフですよね。
「はい。ただ佐藤シェフは次の紹介はできないので、「シェ・ローズ」の次はまたボクのところに聞きに来てください」

では、次なるワタクシのミッションは→→→「シェ・ローズ」  うおー。これは面白い展開になってきました。

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創作料理「楽舎」
神戸市中央区加納町3-14-8
TEL 078(242)1132
営業時間 11:30~14:30(LO14:00)
       17:00~24:00(フードLO23:00,ドリンクLO23:30)
定休日 不定休

定番メニュー←なるほど!その日の仕入れのこだわり素材が多いので定番メニューは少~し。飲み物メニュ~←おだやかなお酒、どっしりとしたお酒など日本酒の説明が分かりやすくって◎ 

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コメント

刺身をちょっと加熱すると、さらに美味しくなる!
そうそう。それで私も刺身をお茶漬けにするのが大好き
なんですよ☆
今回の記事のおかげで、こんどは陶板が欲しくて
たまらなくなりました(笑)

カサゴ(がしら)とメバルの見分けかた、背ビレのトゲトゲなんかも
特徴ですが、口を思いっきりガバッ!っと大きくあけてるのが
カサゴだなぁ・・・と。

塩と梅干しの和風アクアパッツァ(?)、これはぜひ私も
マネしてみます!!
きっとイタリア人もびっくりの逸品でしょうね♪
ポイントは南高梅ですね。むふ

ぐををををっ!
もち米シュウマイ キリタンポ風、めっちゃ綺麗ですね!
視覚的な食欲がすごくそそられます。
このところコメントはしておりませんでしたが、コトゴトクよだれダラダラたらしながら画面の向こうで出張っておりました。
グフフフフ! (ちょっとコメントが怪しすぎ?^m^)

私はドイツに住んでいるので、こういう日本料理を見ると、ただただいいなあ~と思います。一度行ってみたくなるお店ですね。

☆つきじろうさん

な~るほど、それで刺身茶漬けを・・・。昔、CMでありませんでしたっけ?鯛の薄造りをご飯に乗せて熱いお茶をかけると、鯛がキュワ~ンとねじれる映像・・・。うひゃ!たまりゃん(><)
陶板焼きも薄めに刺身を切ったほうがいいみたいです。ちょっと炙った刺身。最高ですよ~。陶板とコンロと固形燃料・・・どこで売ってるのかな?陶板だけでもナントカなるかな?あ、陶板、薄く油を引いてました。でないとくっついちゃうみたい。

赤穂で鎌倉水産の鎌倉さんが焼いてくれたのはこれの黒いのでしたよね。うろこ取ってないから自分で皮むいて食べてって(^^;

その赤穂漁師の料理です。ドライトマトを梅干にしている点といい、毎日魚尽くしの生活から生まれた奇しくもよく似たお料理です。
通訳つければイタリア人の漁師も赤穂の漁師も一度に息統合しそうですね。

つきじろうさんの「ガシラの赤穂漁師風」!楽しみにしています!!

☆midoriさん

ぐををををっ!私もそう言われれば急にお腹が空いて来ました(^O^)

お腹がすいている時にこのブログ作っているとグブブブブ(>m<; と自分で食べてきたもののはずなのにかなり怪しくなります。

キリタンポ風のもち米のふっくらつやつやなこと!グフフフフ!

☆よーこさん

ドイツ!去年の夏に行っていまだにあのパンの美味しさが忘れられません。蛸のマリネなどのお惣菜を売っているお店もありましたがあれは例外的存在なんでしょう・・・か~?
それでも大抵のドイツ人にはお目々パッチリ大口開けたガシラの写真とかは(>。<;でしょうね。

やっぱり育った国の料理にどうしても引き寄せられますよね~(~。~)

「書」を展示してあるギャラリーで、食事するような店内空間ですね。
店内のライティングが、それを物語っています。

お料理はどれを見ても、創作料理の楽しさが伝わってきますなぁ。

☆ヒロキエさん

なるほど!ライティングですか。そう言われればギャラリー風の照明使いですね。ギャラリー風を装いながらそれを間接照明にしているようにも見えます。さすが、目の付け所が違いますね、気づきませんでした。

お料理は小田さんのオリジナルで、ほう!こう来たか!と楽しめます。
魚に関しては、つきじろうさんと討論会を開いてもらうと楽しいかも・・・こっちはチンプンカンプンでしょうけれど(><)

いやぁ、ついつい興奮してしつれいしました^m^
陶板焼きしゃぶ、がしらのがしら、南高梅…読んでいるだけで口の中が大変なことに…
こちらも加納町のお店ですね。次回の加納町探訪の際には是非立ち寄らねば!ランチタイムもあるのは助かります。でも、やっぱり一杯いきたいですね~~!お魚堪能したい~~!

☆midoriさん

陶板焼きシャブ。ちょうど炙った鯖寿司と同じ理由でおいし~いです。
で、がしらはこの南高梅がポイント。タプタプの南高梅でした~。
お魚はそのときにめずらしい物にあたると、やった~\(^O^)/ですね~♪

赤穂浪士、じゃなくて赤穂の漁師(←お約束?)の
やり方を単にそのまま持ち込むのではないところが料理屋さんですね。

これ、本人ならまだしも他の人が言うとはどういうことだろう?
「ただ佐藤シェフは次の紹介はできないので・・・」
考えてみたけど正解はあるかな?
①そういう考えの持ち主で他のお店のことは言わない人だから
②外食をしないので他のお店を知らない人だから
③東京から毎日通っているので神戸のお店を知らない人だから

でも、訊いてみたら「それなら、あそこ!」って簡単に教えてくれたりして(笑)

☆ロレンスさん

赤穂漁師さんのお料理。それをベースにさらに美味しく。さすが割烹で修行した小田さんです!

うううーー。ロレンスさん、細かいところよく読みこんでおられます~。
昔、「ジャン・ムーラン」というグランメゾンとも呼べるお店がありました。美木シェフという方のお店です。惜しまれつつ、非常に惜しまれつつ閉店。↓
http://tetsuwanco.exblog.jp/3197506/
「シェ・ローズ」の佐藤シェフは「ジャン・ムーラン」の継承者ともグルメ本なんかで言われている人物なんです。だから・・・だから・・・その方がどこか特定の店を推薦でもしたら天地ひっくり返ってしまうんですわ。(当の佐藤シェフは腰の低いいたって気さくな方なんですよ♪)
予約さえ取るのも困難なお店。予約取りました!ワタクシ!行ってまいりまっす!お・た・の・し・み・に!

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