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2006年5月18日

●タコ逃亡中!そこで見つけた驚異の小いか飯

 「いか飯」と聞いて私がいつも期待するのは、いかともち米のハーモニー。粘りのあるいかがもち米と一体となる。いかのそのぽってりとした味にもち米の独特の香ばしさが混ざり、それを食べる人を別世界にいざなう・・・・・。

 しかし今までその期待は常に裏切られ続けてきたのです。

 輪切りにされたいか飯をカプッ。いかは切れたゴムバンドのようにたれさがり、もち米はぽとりと落ちる。仕方なく私はゴムのようないかだけをもそもそと食べる。悲劇です!まったくの、悲劇!

 しかしいか飯を初めて考えた人が恐らく、いか飯とはこうあって欲しいとイメージしたとおりのいか飯だろうと思えるものを、私は、見つけたのです!!

 ここ、明石の魚の棚商店街の兼一水産の「小いか飯」です!!

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昨日に続いて今日も、魚の棚商店街からのとびっきり美味しいレポートです。

 「試食だけでもしてってや~。これも食べ。あれも食べ。それも、ほれも、あれも、これも・・・・・」

 このおばちゃんが、道行く人に声をかけていました。

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 申し分なくテリのきいたたこ、いか、ぶつ貝、ホタテ!私は左から試食してふたつ目の「小いか飯」に一目ぼれ!しかしいくら一目ぼれでも冷静さは必要。そこで試食をやめることにし、寿司屋に行き明石焼たこ磯に行き商店街を一周して戻ってきたのです。
 所用時間おそらく一時間・・・もっと、かな?

 「ハイ、お帰りなさい!」

 ビックリしました。おばちゃんは私の顔を見るなりそう言ったのです!さらに・・・。

 「えーー、さっきはここまで試食してはったから、このあたりから続き食べてやー」

 と言うのです。なんで覚えてるの?

 1000円分「小いか飯」を中心にいろいろパックに詰めてもらうことにしました。ハカリに表示された値段は1056円となっていました。しかしおばちゃんはパックをさり気なくハカリからおろし「小いか飯」をさらに詰め込んでます。その様子に戸惑った店の若いもんに、「おまけや、おまけ」と小声で耳打ちし商売を教えていました。さすが!!!です。これでこそ商人!!かなり尊敬!

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 絵的にいいのでたこにピントが合ってますが、右下のが「小いか飯」です。小さな竹串が刺さっているのでそれを抜いてから食べた方が味に集中できるでしょう。

 言うなればこれはもう、みたらし団子です。いかはゴムではなくチュウーーーーインガムのようです。つき立てのおもちの味がします。見た目ほど醤油からくありません。

 後の二つはホタテとぶつ貝。おばちゃんはかなりサービスしてくれていました。

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 この子も一匹、連れて帰りました。店の人に墨袋は抜かれたんですが、家で塩もみするとき結構暴れました。

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 命の糧になってくれた命なので、最上級の和炭で焼いて食べました。もう!コリッコリの歯応え!アフリカ産のタコは薄造りにしたとき柔らかすぎて押せばズボッて穴が開いちゃいますが、これはぜんぜん違います。モノが違います!モノが!

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 ところで魚の棚はなんて呼ぶか知ってました?「うおのたな」じゃないんです。この看板に見えますでしょ?「ウォンタナ」なんですよねー。私、知りませんでした。
ついでに、あのアメリカの「モンタナ」州とも姉妹都市契約結んでるんですって、ってもー!!本気にしないでよっ!


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タコ幾蔵  「もう待ってられへん!わしゃ海に帰るぞ」

タコぼん  「なんや、辛抱たらん奴やなー。もうちょっと待っとったら、エエ飴色に煮てもらえんねんでー」

タコ幾蔵  「そーかー。ほな、箱に戻るよってに、ちょっと手ぇ貸してんかー」

タコぼん  「ちょっと待ってやー。手ぇいうたかて八本もあるさかい、どの手にしょうかいなー。」

タコ幾蔵  「ホンマお前はまどろっこしい奴やなー。もーええ。わしゃ海ぃ帰る!ほな、サイナラ!」


 早坂

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