« "ザ・シェフリンク"第21弾!オサレ度&スタッフ好感度&満足度120%の手づくりピッツァ&グリッシーニの店~神戸・北野「ピッツェリア・モンドール」 | メインページに戻る | 【ザ・シェフリンク再訪編】半世紀以上現役バリバリの中華の鉄人吼える!with突然の訪問者?~神戸・下山手通「紀元」&元町「喫茶ホワイト」 »

2007年4月26日

●"ザ・シェフリンク"第22弾!インド5つ星ホテルからやって来たブリリアントなベンガル料理~神戸・下山手通「ショナ・ルパ」

20337.jpg

インドです!!フニャラハァーハァ~リレァ~~・・・ジャワラン!!
一口にインドと言っても地域によって民族も言語もお料理もさまざま。今日はインドはインドでもベンガルのお料理です。
イタリアンピッツェリア「モンドール」、戸田シェフおすすめ。「ザ・シェフリンク」22番目のお店!神戸は下山手通、ベンガル料理の「ショナ・ルパ」。
ではーー、ちょっと旅しちゃいましょーね(^◇^)


20434.jpg

店内を一歩中に入るとそこは砂漠の町・・・。ラジャスタン地方の城塞の内部をイメージしたインテリア。静かなヴォーカル・ミュージックはまるで風のかなたから聴こえてくるかのよう・・・。

20415.jpg

パォ~ン!象のお出迎え?いえいえ、これはソファーの肘掛です。お昼寝でもいかが(^^;

20302.jpg

さっそくタンドールの中を見せていただきました。深い壷の底に炭が入っていて、覗き込むとかなり熱いです。
右の丸い鉄板はタンドールの蓋。グリルを作るときはこの蓋を閉じてやや蒸し焼状態にするみたいですね。もうほとんど完成です。

20306.jpg

インドの5つ星。ムンバイの歴史ある「タージマハール ホテル」からやって来たナジュールールさん。
カメラを構える私の後ろで、同じく「タージマハール ホテル」からやって来たコックさんが・・・
「この人すごいの!いつもタンドールの前にいるからね。腕に髪の毛がないんだよ~」
・・・・うん(><; たいていの人は腕に髪の毛はないけれど、ナジュールールさんの腕の毛はタンドールの熱で焼けてなくなっちゃったのね(^◇^)

20309.jpg

そして・・・アッチャッチャ!の焼きたてタンドーリ・グリルを素手で!!
ジュッ!って音がするんですよ。グリルを串から抜くとき!どうなっているのだ~ナジュールールさんの手は(@@)?

20337.jpg

美味しそ~~。出来上がりました。「タンドーリ・ミックス・グリル」。5種類のタンドーリ・グリルが楽しめます。

20371.jpg

真っ先に手が伸びたのは緑のスパイスに覆われたこれ。「フッシュ・ハリワリ・カバブ」。
1つ上の写真の海老と骨付きチキンの間にある白身魚です。フォークですくい取ると・・・かくもホロホロと崩れ落ち・・・一口含めばそれはもうグリーンチャトニーの至福の味。
タラなのでしょうか?ジューシーでフルフルとした美味しさ。ウットリ。

20378.jpg

これは「タンドーリ・ジンガ」。大きめの海老をヨーグルトと黄色っぽいスパイスに漬け込んで惜しげもなく2尾入っていました。背のほうがめくれかかっているので一瞬殻付きに見えましたが、そうではなく殻と身の間にある赤い旨味の部分。タンドールの高熱で蒸し焼きにすると、海老ってこんな風になるんですね!
グリグリいい歯応え!海老本来の甘味も充分堪能できました。

20384.jpg

でました!「シーク・カバブ」。羊のミンチをヨーグルトと赤っぽい香辛料に漬け込んで串に巻きつけて焼いたものです。これ、お好きな方多いですわよね。

20389.jpg

中はしっとり~。さすがナジュールールさん。「タージマハール ホテル」出身だけあります。

どうもこのあたりになってふと気づいたのですが・・・インド料理を食べに行ったというと「辛かった」とか「辛くなかった」とかホット系のスパイスがまず話題になりますわよね。でもここ「ショナ・ルパ」のお料理はそんなことまったく思いに浮かぶ暇もなく、ただただお料理として美味しい!

20395.jpg

「チキン・ティッカ」。ぷりぷりチキンです。

20357.jpg

グリルに添えられていたグリーンチャトニーとケチャップ。

20403.jpg

最後のとっておきはやはりこれ!「タンドーリ・チキンレッグ」。グリーンチャトニーをつけて・・・んんーーん、んんーん・・・おいひ~~(^O^)

20207.jpg

ダンディーな「ショナ・ルパ」の料理長、ビジョン・ムカルジーさん。手には「タージマハール ホテル」を紹介した日本の雑誌が・・・。
「わたし、ここで働いていました。星が5つのすごいホテルです」

20427.jpg

写真の写真ですが・・・これがそのホテルです。撮影年は’96とありますね。「ショナ・ルパ」が神戸にオープンする1年前のものです。
左のパレスのような建物。140年か150年前にイギリスが軍事施設として建て、インド独立後「タージマハール ホテル」になりました。右はインド門と呼ばれるゲートです。ムンバイにあります。

20202.jpg

ところでベンガルって・・・・・ここです。もっと南のバンガロールとは違います。透き通るような青い空に白く雪をいただいた連山、標高8598mのカンチュンジュンガ山がうっすらと見える・・・そんなところです。もちろん、ベンガル タイガーもいますよ。

20267.jpg

そもそもこのお店を始めることになったいきさつを、オーナーの佐々木裕子さんにお伺いしました。
不思議なことに佐々木さんは、いわゆるインド好きといわれるタイプの方ではありません。では・・なぜ?
きっかけはこの本にありました。
とっておきのインド・ベンガル料理
広告制作会社のコピーライターでもある佐々木裕子さん。ベンガルの食生活を撮影してきた写真家、桐田和雄氏から執筆の依頼を受けます。ビジョン・ムカルジーさん監修のもとこの本はマガジンハウスから出版されることになります。
そしてこの本の出版を機に、ひとつ事業を起こしてみようと「ショナ・ルパ」は生まれたのでした。

20273.jpg

「一般の人はこんなパンも食べているんですよ」
と美しい本を開いて見せてくださる佐々木さん。水田のある南部でも美味しい米はできないのでパンにすることが多いそうです。
そして北部は麦。ナンを焼くため地面を掘ってタンドールを作っている家もありますが、炭は彼らにとって高価な品。家では焼かずたいていの人はナンを買いに行きます。

20190.jpg

というわけ・・・でもないのですが、いきなりナン作りです!
左の丸餅のようなものが、ねかしてあるナンの生地。ちなみにその左上のオイルはギーと呼ばれる精製バターです。
まずは平らなところで平たく・・・次に両手にとってハタハタハタと大きくしていきます。この手は・・・・

20168.jpg

はい!再びナジュールールさん。もうこうなると、お料理番組の先生ですね。
生地が大きく平らになったら一箇所を引っ張ってみましょう~。でもこの時、まあるいところは裏から手でシッカリ広げておくよう気をつけましょうね。

20174.jpg

こうすると・・・みなさん見えますか?(^O^)

20184.jpg

炭で熱したタンドールの側面に、形の整ったナンを円形の枕のようなもので貼り付けました。
またたく間に焼けてゆきます。膨らみ過ぎたところは串で突いてガス抜き。

20192.jpg

いい感じになったところ。すかさず・・・左の串でナンが下に落ちてしまわないように支え、右でタンドールから引き剥がし・・・でっきあがりー!おみごと!

20200.jpg

表面にギーも塗られ、美味しそー♪

20214.jpg

そしてそしてこれは~もうタマラン!「チキン・バター・マサラ」です。バターはインドでは高級品。ゼイタクなお料理です。

20231.jpg

お行儀作法は・・・お皿にカレーをとって上からナンでつまむようにして食べます。もちろん右手で・・・。
ああ!深ーいお味です。トマトを使っていますがその味は突出していません。タンドールでグリルしたチキンはまるでイカのようにねっとりとした歯応え。
ピスタチオやカシューナッツ、アーモンドなどが分からないように忍ばせてあるのかもしれません。なんせ米料理にバラの香を忍ばせるお店ですもの、ここは。
とにかく極上のカレーです。

20289.jpg

マンゴージュースもいただきました。後ろの写真は、果物売りのオジサン。自転車の車輪を4つ使った、ほほえましい自家製移動店舗です。

20295.jpg

このマンゴージュース、ほとんどマンゴーピューレほどの濃さです。甘すぎず、マンゴー独特の臭みや刺激もなく???どうやって作っているんでしょうね。

20413.jpg

ところで「ザ・シェフリンク」ですが、ムカルジーさんおすすめの美味しいお店お教えください。
すると、ムカルジーさん地図を書きながら・・・
「東門街にスペイン料理でオリーバというお店があります。ここからすぐのところです。東山さんという方がやっておられます。そのお店、いいです」

わかりました!それではワタクシの次なるミッションは→→→スペイン料理「オリーバ」。次はスペインかー。よし!

佐々木さん、ムカルジーさん、ナジュールールさん、それから・・・お名前を聞きそびれた「ショナ・ルパ」のみなさん。今日は最高級のベンガル料理とおもてなしありがとうございました。心から感謝いたします。

20429.jpg


気に入っていただけたらクリックよろしくお願いしま~す♪ペコリ!


にほんブログ村 グルメブログへ

banner_01.gif

ショナ・ルパ
神戸市中央区下山手通2-2-9ライトハウス3F
TEL 078(322)0252
営業時間 11:30~(L.O.14:00)14:30       
       17:30~(L.O. 21:30)22:30
定休日 水曜日(祝祭日は営業)

↓↓メニューで~す。たくさんありすぎて、迷っちゃいます(@@)
ビリヤニ・ランチ スペシャル・ランチ 前菜・スープ・タンドーリ グリル 肉料理・野菜料理 パコラ・タンドーリ グリル マサラ・サラダ パン・米料理 デザート ディナーコース

トラックバックURL

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kobekko-gohan.jp/cgi-bin/mt4/mt-tb.cgi/164

コメント

ベンガル風のシーフード・グリルってのをお初に拝見して
ひきこまれましたっっっ!
エビもいいけど、白身魚にチャトニーがイケそうでんなぁ☆

ところで何といってもナジュさんのカメラ目線がステキ♪
早坂様が「そーそー!、ハイこっち☆」なんて声かけて
パチパチ撮ってる光景が目にうかびます(笑)

☆つきじろうさん

インドの魚料理!今回もっといろいろと食べてみたくなりましたぁ。
なんと!ベンガルは魚料理のバラエティーが豊富なのだそうです。

ナジュールールさん、笑顔いいでしょー。
いや~このたびワタクシはただパチパチ撮ってただけで・・・(><) 被写体が良いのですよ!きっと。

名前、ヨシ!
アドレス、ヨシ!
URL、ヨシ!
ふぅ~

4枚目の写真を見るとシーク・カバブと
タンドーリ・チキンを食べたくなりますね。

今回は象2頭できましたか、何か考えなくっちゃ!

インド料理はあるお店で懲りて
それ以来行ってないし
行こうとも思わなかったのだけど
早坂さんのブログに来ると食べたくなるのよね~
マンゴーピューレほどの濃さのジュースも飲んでみたいわっっ

☆ロレンスさん

なるほど。忘れ物撲滅には指差し点検(^○^)

シーク・カバブとタンドーリ・チキン。お!肉で来ましたか!
それぞれに香辛料が違っていて、ヨーグルトでちょっと発酵させたみたいな状態にさせるんでしょうか・・・?タンドール料理は美味しいですよね~。

今回は象2頭・・・例のコントですか?わっすれてましたーーー(><)

☆いぬこさん

ウプッ、いぬこさんもですか(^◇^)私も一軒、懲りたお店があります。グルメ本を見て行ったのに・・・コックさんにいい人雇えなかったのかな?高~い料金でケッキョク食べられずにほとんど残しちゃった・・・(><)
で、友人のインド人にそれを話すと「店にインド人がいるからってインド人がみんなクックじゃあないよ~」って笑われちゃった。

その点シェフのクチコミは、いい店はずさないですね~。特にここのカレーは絶品でした。今までの人生で一番美味しいカレーだったかも!!(@@)

 腕の髪の毛(笑)がなくなるほどタンドールの前で長年孤軍奮闘なさって来たナジューさん!流石ですね!

 ちなみにオレは、頭の髪の毛に危機感をジワジワと感じている今日この頃(苦笑)

 ああ~、インド料理店で一度でイイから「チャイ、くだチャイ♪」って言ってみてぇ~!!

 ・・・・・失礼しました。グリルで焼かれたスパイシーなチキン、美味しそうですね♪

☆GIRUSAMA

腕の髪の毛はなくなったほうがいいかも~(^O^) 頭の・・・はご本人が気にしているほど女の人は気にしてないものなんですよ~、だからご安心を・・・って慰めになってないー!

「チャイ、くだチャイ♪」・・・むむむ、誰か言っていそう~。「ナンのナン?」とか・・・「シシブカバくださ~い」とか・・・

失礼しましたー

はじめまして!神戸須磨在住のcolletです。
それとふる~~い記事にコメントしてすみません~~(>_ いやぁ~、3年も前の記事なのでどうしようかと思ったんだけど、
先日、このお店に初めて出掛け、その美味しさに感動して~(^o^)/
検索してたらこちらに辿り着きました!
早坂さんはライターさんなんですね。
道理で写真も綺麗で、的を得た説明で、
わたしが不思議に思ってたことが随分、解決しました~~
どうもありがとうございます!
あっ、お気に入りにいれさせて頂きましたので、
神戸の美味しい処を伺いにまたお邪魔しますね~~(^^ゞ

☆colletさん

はじめまして~\\(^▽^))
いえいえ、古い記事なんですけれどもお店の素晴らしさは健在ですね!!

このお店はライターでオーナーの佐々木裕子さんがしっかりとプロデュースしておられるので、いつでも最高のベンガル料理をいただくことができるんですよ。
やっぱりインドから良いコックさんを呼び寄せるのは、文化的な違いもあって大変なお仕事のようです。
でも、そのおかげで、こんなに素晴らしいお料理を楽しめるんですから!佐々木さん、ありがと~~☆ですよね(・。-))

お店の情報、くわしく調べては載せてますので、また遊びにいらしてくださいね♪

コメントする

(初めてのコメントの時は、コメントが表示されるためにこのブログのオーナーの承認が必要になることがあります。承認されるまでコメントは表示されませんのでしばらくお待ちください)