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可愛い手作り感あふれる店構え。正面が「パールストリート」と呼ばれる通りです。
神戸は、意外と知られてはいませんが全国シェア80％の世界一の真珠加工貿易の街でもあるのです。真珠の加工場は小さいものならちょっとした住宅街でも看板を見かけますが特にこの通りには密集しています。そこでいつの間にやら「パールストリート」と呼ばれるようになりました。さらにこれらの真珠、世界に売りさばいている人の中には多くのグジャラーティー系インド人が含まれます。

さて、中は・・・。レースのカーテンに素朴な野の花が一輪。

さっそく前菜。プロシュートを巻いたグリッシーニ！そういえばグリッシーニ、以前お伺いした岡本の「イル・フラテッロ」でもご紹介しましたよね。その時マネージャーの杉町さんからイタリアではグリッシーニにプロシュートを巻いて食べたりもすると聞いておりました！巻いてますよ！プロシュート（＾◇＾）やったね♪

さっそくいただきます。プロシュート、ぴったり巻きついていますわね。ずしずしポリポリポリ・・・。美味しー！粘り気のあるプロシュートに小気味よい歯応えのグリッシーニ。最高ですね。

そしてぐつぐつと煮え立つグラタン。シッカリ固めのお豆腐でできています。チーズのような食感なのに途中からさっぱりとしたお豆腐のお味に変身。これも前菜の一部。面白いメニューですね。

イイダコ？と思いきや「子蛸のトマト煮こみ」。蛸の子供だけあって柔らかです。はてさてワタクシはいったいさっきから何を食べているのかと申しますと・・・・

じゃん！これ。アンティパストの盛り合わせでございます。

さて、お目当ての直径30cmピッツァ。「生ハムとフレッシュサラダのピッツァ」です。彩が綺麗ですね～。

もっと近づいて見てみよっと・・・。どうしてこういうサラダのピッツァを作ろうと思われたんですか？オーナーシェフ、戸田さんにお尋ねしてみました。すると面白い答えが・・・。
「このパールストリート沿いに住んでおられるインド人の方たちは、菜食主義のジャイナ教徒なんです。ですから、ぱっと肉さえなくせば彼らでも食べることのできるメニューはないかと思って考え出したのがこのピッツァなんです」
な～るほど。どおりで。先日この前を通りかかった時、インド料理店でもないのにインド人でお店が満席だったわけがこれで分かりました。お客様のニーズを考えてのことだったんですね。

さーて、いっただっきま～す♪ローマ風に薄いピッツァです。
「あ、ローマのものよりも少し薄いかもしれません。ナポリのピッツァはパンみたいに分厚くってモチモチしていますよね。あれは手で丸く作るんです」
あのナポリってピザ生地を空中でまわす・・・？
「いや・・あのまわすのはパフォーマンスみたいですけれどもね・・・。ウチのこのピザは麺棒で薄く延ばしています。南米のトルティーヤみたいに巻いて食べてください」

うっひゃーー（＾◇＾）なにこのチーズ。すっごーい！！いくら引っ張ってもビョンビョンどこまでも伸びて切れませーん。これ、ケッキョク・・・切れないまま食べました（・m・）←こうやってお口にチーズぶら下げて（＞＜）
戸田シェフ。このチーズすごいですね！いったいどうなっているんですか？
「モッツァレラチーズだけだと味が弱いのでシュテッペンとか他にもいろいろなチーズを自分で混ぜ合わせているんです」

へぇー。これなら確かに、プロシュートを取り除いてサラダだけにしても充分ボリュームありますよ～。このチーズがまた！独特のコクと弾力を持っていますしね！！どうせ食べ応えのないサラダピッツァだろうなんてあなどっていてはなりませんわよ。菜食主義でも満足間違いなし！

はい！オーナーの戸田勝之シェフです。戸田シェフ、ピッツァの生地を作る粉にもこだわっておられるとお聞きしたんですけれども・・・。
「ええ、サクッパリッだけじゃあイヤなんですよね。でも、モチッフワッとかフニャでもない・・・言葉では上手く言えませんけれど」
あ、私さっき食べたから分かりますよ。パリッとしつつもパリッとし過ぎずノドが渇かない、そんな感じでした。なぜここまでピッツァにこだわりを・・・？
「いえ～、実は私はサラリーマンだったんですよ。脱サラして店持って、スパゲティーを出したんですね。それならピッツァも出そうよって軽い気持ちで作ってみたらこれが上手くできない。もう！悔しくってねー。
それからです。ああでもないこうでもないと・・・。調理師学校へ行ったわけでもないですしイタリアに行ったこともありませんし。もう自分ひとりで一生懸命考えて作り出したのが今のピッツァです」
で！この北野で、フレンチ・イタリアンの激戦区で10年（＠＠）普通の素人ができることじゃないですよー。
「いえ、ボクは素人です」
どこまでも腰の低い戸田シェフです。こちらこそ頭の下がる思いです。

そしてこの甘いマスクの表情の変化。好感度 ◎！のびのびされています。このお店に漂うおおらかな雰囲気も戸田シェフのお人柄なんでしょうね～。

もっとチーズが食べたくなったので「カマンベールチーズのフライ」もオーダーしました。マーマレードを付けて・・・

カリッ、ムッチ！カマンベールのかすかな苦味は甘いマーマレードとこんなにも合うものなんですね。美味しー♪
へ？5つ。ペロッと平らげちゃったけれども、よく考えるとそれって6Pチーズの1つ少なめってこと？ま、軽くって美味しかったからいいや！

ワインも充実してました。

カウンターはアットホームなこんな感じ。右で大笑いされているのが戸田マダム。ワタクシがカメラを向けると、有能でカワイイ左の従業員の女の子が・・・
「じゃあ～私カウンターに隠れていよー」
と屈んじゃった（＾O＾）しばらくしてワタクシが、もういいですよーと声をかけるとヌーーと現れ・・・そこをパチリ！
マダム、大笑い。女の子も吹き出しちゃってます。だから、ピンクの可愛いサングラスでお顔隠しておきましたからね～♪

美味しいピッツァ！本当に驚きました。ありがとうございました。ところで戸田シェフ。シェフが一番おすすめしたいレストラン、お教えください。
「いや～、この業界の付き合いがあまりありませんのでね・・・。インド料理の「ショナ・ルパ」の料理長さんならよく食べに来てくださっておられます。ボクも食べに行ってあそこは美味しいと思っています・・・ただ～、その方のお名前知らないんですよ～」

わかりました！任せてください！！次なるワタクシのミッションは→→→インド料理「ショナ・ルパ」！ここ、知らない神戸っ子はいないというほどのお店ですよ。インドの5つ星レストランで働いていた方が料理長です！！嬉しーー（＾O＾）

はぁ～春風にイタリアンピッツェリア「モンドール」の日よけもはためいて、美味しいお料理でお腹イッパイ～。しあわしぇ～。

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気軽な→ランチセット。美味しかった→ピッツァのメニュー。その他のピッツァの写真も！
前菜とカマンベールのフライほか・・・→ア・ラ・カルト、そして食べてないけどパスタメニュー。ああ！食べたらよかった→デザートそしてドリンクメニュー。

イタリアンピッツェリア　Mont Dor
神戸市中央区中山手通2－17－11
TEL 078（291）0811
営業時間 ランチ 　 火～金 12：00～（L.O.14：00）14：30
　　　　　　 ディナー 火～金 18：00～（L.O.22：00）23：00
　　　　　　 ランチ 　 土・日・祝 12：00～（L.O.15：00）15：30
　　　　　　 ディナー 土・日・祝 17：30～（L.O.22：00）23：00
定休日　月曜日