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2006年5月31日

●ホーム・スウィート・ホーム「雅苑酒家」

ちょっと想像してみてください。夜、一日の仕事を終えたあなたは最寄の駅から我が家へと向かう満員バスに乗ります。バスは光り輝く繁華街をまたたく間に抜け、暗い住宅地をぬうように走ります。どの乗客もぐったり疲れた不機嫌な顔を、バスの暗いガラス窓に映しています。

と、そこに!温かな明かりに満ち溢れた家庭的なレストランが忽然と現れます。中では大勢の家族連れが丸いテーブルを囲み、楽しそうに笑っています。

よし!今度家族であの店に行くゾ。あなたはきっとそう思うはずです。

今日ご紹介する「雅苑酒家・熊内店」は、そんなお店です。

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どうやら料理人の気分は、それを食べる人に伝播するようです。ここの客はたいてい、大声で笑いしゃべりモリモリ食べています。たとえば上の料理、鶏とカシューナッツの炒め物。
大きな中華包丁でダッダッダッダッと材料をぶった切り、強火でガンガン炒めカシューナッツを大づかみに「これでもか!」と放り込んだ一品。こんな料理を目の前にして、ハーラホラヒーのオーホッホとお召し上がりになってなんかいられましょうか!

広東省と香港からやってきたシェフたちのバイタリティーが、日本の客に乗り移っているのです。

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コース料理の最初に出てくるコーンスープだって、あらら?二人前なのにゆうに四杯分はあります。たーっぷりと料理を出すのは中国では熱烈歓迎の気持ちのあらわれ。ウエルカムされてるんだー、と嬉しくなっちゃいます。

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そして私のお気に入りはこの前菜。自家製マヨネーズに絡まっちゃってちっちゃく見えますが、車海老が・・・えーと二人前だから・・・六つも入ってます。刻んだカシューナッツのゴリゴリした歯ざわりとぷりぷりの海老、そしてマヨネーズのまったりとした柔らかい風味。たまりませーん!他の料理が来ても最後まで取っておいて、チビチビ食べます。

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次にメインの一つ八宝菜。チンゲン菜やヤングコーン、筍、白菜、海老、いか、豚肉がでででーん!と入ってるのに、にんじんだけ繊細にチョウチョ(かな?ひょっとしてスズメ?)の形に切ってあるのが、ほほえましー。ところで八宝菜の海老って、普通もっと小さいですよね?おおばんぶるまいって感じ。

上の鶏とカシューナッツの炒め物は、このとき出てきます。

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本来は焼き蕎麦かチャーハンかどちらか選ぶのですが、両方食べたくなってチャーハン別に注文しちゃいました。もし食べきれなくてもパックに詰めてもらってお持ち帰りできるからね。

って、全部食べちゃったけど・・・。かなりお腹はちきれそうだったけど・・・うーむ、美味しいものは入ります。

中華料理は日本料理と反対で、小さめのお皿にてんこ盛りにするのが豪勢な料理の出し方なんです。チャーハン、こっちに引き寄せようったってお皿のフチ持てないよーー。あ、親指ズボッて、チャーハンに入っちゃった。

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デザートの杏仁豆腐で、う~~~~ん、お口さっぱりん。いつもは真ん中にラズベリーが一個のってます。今日は切らしてたのか代わりにメロン多めに入ってました。やったー♪

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店内には弦楽四重奏が流れています。中華料理と弦楽器って意外にも合いますね。ここで聴くとまるでそれが中国の弦楽器、胡弓の調べのように聴こえるから不思議です。

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暗い住宅地の中にこうこうと灯る明かり。

ホーム・スウィート・ホーム。ここはみんなの温かな家庭でもあるんですね。

早坂

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