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「ＪＡＺＺ］ですね。今は、流行りませんね。

「RYU　RYU」は、阪神間にたくさんの支店を出し、今では140種類のスパゲティーのバラエティーを誇ります。
ただしこの西宮店だけはちょっと違います。「Ｐｒｉｍｏ」がつくんです。つまりここが「RYU　RYU」の創業店。1977年にできました。
それで2年前のリニューアル時に、本店らしく、ここだけスパゲティー以外にもアンティパストやコルネも出す本格イタリアンの店にすることにしたそうです。

「高校の頃よく来てたのよ」
とお店のお兄ちゃんに言うと・・・
「は～～3年くらい前ですかー」
とボケてくださいました。まあ、そういうことにしておきましょー。

前菜は「サザエのオーブン焼き　バジリコのソース」です。
どうも「サザエ」という文字には弱いですね。メニューを見ると向こうから目に飛び込んでくるんですもの。
奥にあるパンに載せて食べましす。右は新鮮なホワイトマッシュルーム。かなりの量でした。
あ、それとサザエの下の円形の白いもの、お塩ですので食べないでくださいね。

サザエの肉をとった後にも、貝殻にはバジリコ味のバターがたっぷり入っていました。それにパンをひたすと、これがも～～当たり前ですがおいしーーー。

まだ前菜は続きます。「にんにく唐辛子　アンチョビ風味」のスパゲティーです。一人分をダーリンの分と二つ、別々のお皿に入れて持ってきていただきました。

生パスタも飛びっきりおいしいですけれど、こういう本当に上手にスパ麺を茹でることの出来るお店って少なくなっているだけにすごい価値がありますね。
口全体に心地よいアルデンテ。バターとにんにくと、アンチョビのボリュウム感。具はナシ。

窓の外のオリーブの木には、よく見ると実がなっていました。

メインの一つ「イベリコ豚のオーブン焼き　温野菜添え」。小さな丸ナスをたて二つに切って仕上げに網の焼き目をつけています。一番向こうに見えるピーマンのようなものは万願寺唐辛子（日本版ハラペーニョみたいなもの）豚は5切れ。温野菜とよく合いました。

次に移る前にパンを追加。ここのパンは注文を受けてから焼きます。つまり、焼きたて。名前は「小麦パン」（←？）

裂いてみると湯気が出て、モッチーー。小麦の味シッカリ。だからワザワザ「小麦パン」と言う名前なんですね。お見それいたしました。

ふたつ目のお皿は「仔羊のロースト　ローズマリーの香り」

仔羊もそうですが、実は私が一番気になったのは仔羊の下にあるお野菜。仔羊をそっとのけて、見てみました。なんとそれは！まるで野菜畑（←ポチッとどうぞ）。
円形の土台はマッシュポテト。そこに細ーいニンジンやインゲン、そしてマッシュルームとお豆さん。
お皿に描かれたバルサミコ酢を仔羊につけて、お野菜と一緒に食べるとおいしかったー。

最後は「旬の白桃のコンポート　白ワインのグラニナとアイス添え」。グラニナって何？と思ってみれば溶けかけたシャーベットのようなもの。
美しいですね。ウエディングドレスの花嫁さんみたい。
なんだか食べながらニコニコ顔になっちゃいました。

帰るときオープンキッチンからコックさんがしきりに手を振ってくださいました。２人いたコックさんのうちの1人です。本当はもう一人のコックさんも手を振りたそうだったんですけれど、窓が２人並ぶには小さすぎた・・・・・。
そう、給仕をしてくださったお兄ちゃんとばかりおしゃべりしてましたけど、今日のすばらしいお料理の数々。それを作ってくださったのはこのコックさんたちですものね。
今日はありがとう。とっても美味しかったです。ごちそうさま。

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ＲＹＵ　ＲＹＵ　Ｐｒｉｍｏ
住所：兵庫県西宮市高松町11-3 新光マンション1F
ＴＥＬ：0798-64-5611

サザエのオーブン焼き　バジリコのソース・・・・・・・700円
にんにく唐辛子　アンチョビ風味のスパゲティー・・・・820円
イベリコ豚のオーブン焼き　温野菜添え・・・・・・・・・・1580円
小麦パン（2個）・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・250円
仔羊のロースト　ローズマリーの香り・・・・・・・・・・・・1680円
旬の白桃のコンポート　白ワインのグラニナとアイス添え・・・700円

ところで、今日はまだこの後「スイング・ジャーナル」な世界が待ち受けていたんです。もしお急ぎでございませんでしたら続きをどうぞ。

しかし、古いビルだなー。落書きまでしてある。「Corner　Pocket」。
よく見るとこの絵、思いっきりうまいですよ。ピアノにベース、そしてドラム。大人が子供っぽく絵を描こうとするとどこかにいやらしさが出るものだけど、それがまったくない。これを描いたのはきっと天才か、それとも子供だろう・・・・きっと。

関西でJAZZを昔かじったことのある方なら、ご存じないはずありませんよ。ここ。

カランッとドアを押して入っていくと、マスター。さり気なくテーブルに向かうフリをして背中を向けたまま
「マスター、全然変わってないね・・・・・・」
と私は独り言のように言ってみました。
「あ゛－－－－－－－！」
マスターは私とダーリンを指差し、最後に私を指差して言ったことは・・・・・・
「太った」

誤解されないように言っておきますけれど、私はジムのカルテによると理想体重下回ってるんですよ！プンプン。

週末はJAZZライブをしています。これはピアノです。

このピアノの脇が当時の私とダーリンの席でした。たしか壁に落書きしたはずなんですけれど、古い落書きはもう薄くなってしまって、その上に新しい落書きが重なっています。

これがJBLの巨大スピーカーで、その名も「Paragon」。圧倒的な音量でJAZZがよくわからなくても唸ってしまう感動的にいい音が出ます。パラゴンなんて怪獣みたいな名前ですが、まさに怪獣みたいなスピーカーです。ライブのないときはここから「カウント・ベイシー」が地も轟け！と鳴り響いていました。

当時ここに彼や彼女と来ておしゃべりなんかしてると「聴かないんなら出て行け！」とマスターに店から追い払われる、というかなり真実味のあるウワサがありました。それくらいマスターは真剣で怖かった。だから私はデートでここに来てもつまんないので、大学の帰りにフラッと一人で来たりしてました。なんか青春だったかも。

マスターの古いオリンパスのカメラ。昔のカメラは重たいですねー。

これ、マスター。顔も髪型も昔のままですが、一つだけ決定的な違いが・・・・・。人柄、丸くなりましたよ～♪
でもね、私の撮った写真見てあまりにも「ヘタだ、ヘタだ」って言うからお返しにマスターの写真のポップアップえーい！巨大にしちゃいました。しかもブレてます！

「カウント・ベイシー」とパラゴン。ちなみにここ、週末の金・土・日はよくLIVEやってます。それから有名ミュージシャンも結構来ていて、なんとその昔、大御所ベイシー自身も来たことあるんですよ！(マスター、宣伝しといたからね～)

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CORNER POCKET
西宮市甲風園1-12-15富永ビル2F